適性価格
2002年12月21日 契約更改のニュース真っ盛り。
満面の笑みで会見に臨む選手もいれば、淡々、飄々、憮然、呆然、憤怒…など、様々な表情を見ることが出来る。
パ・リーグ防御率1位の金田政彦(ブルーウェーブ)投手が、球団の提示額に納得出来ずに
「自分の価値はどれくらいでしょうか?」
集まった記者陣を前にして、涙ながらに訴えたのは印象的なシーンだった。
「成績を残した時は(年俸)を大幅に上げて貰いたい」
そのように主張するが、成績を残せずに大幅ダウンを提示された際は
「信じられない。人道的でない」
と、往生際の悪い選手が多いのも実情。
ここ数年の日本球界での年俸の非常識な高騰ぶりには、思わずたまげてしまう。
具体例を挙げれば、井川慶(タイガース)投手の4,000万円から1億円への大幅アップ。
確かに、井川は昨年9勝。今年も1年間、先発ローテーションを守り通し、14勝(リーグ3位)、防御率2.49(リーグ3位)と抜群の安定感を見せた。スポーツライターという立場ではなく、1人の野球ファンとしても、その頑張りは認める。ただ、
「井川は1億円に相応しいか?」
という観点からは正直、疑問符が付く。井川はたかだか、2年間で23勝。プロ5年間で、まだ通算25勝の投手なのである。チームの貢献度の算出や評価。チームの顔としての看板料、期待料までは分からないが、冷静に考えると“適性価格”でないように思えてしまうのだ。
野球選手は引退後の生活保障がない。だから、
「稼げる時に稼ぐのだ」
また、
「体調管理(食事や治療)にもお金がかかる」
とも語る。
しかし、たいした選手でもないのに、高級車を乗り回し、ブランド物で身を固める。実際に“そっち方面”ばかりにお金を費やしている選手も少なくない。多少の妬みもあるかも知れないが、
「その程度の選手で、なんで持ち物だけ一流品ばかりやねん???」
そのように感じてしまうこともあるくらいだ。
メジャーは球団によって年俸格差が広がることで戦力格差が生じることを危惧。03年(予定では06年まで)からは課徴金(ぜいたく税)を導入。03年は選手40人の年俸総額が1億7,000万ドル(約140億円)を超えると、その超過分の17.5%を支払わなくてはならない(後に30球団で分配)。これによって、圧倒的な力量を誇る選手は別にして、約100人の高額年俸選手がウィンター・ミーティング後に“宙ぶらりん”だ。これは間違いなく“適性価格”を見失った“シワ寄せ”であろう。
近い将来、日本球界も“シワ寄せ”で苦しむことは明らか。いや、もう“シワ寄せ”に飲み込まれているのかも知れない。トライアウトを受けた選手(単に力量不足の選手もいるが)が誰一人、日本のチームへの入団が決まっていない現実。受皿を小さくしているのは、主張だけをする選手自身。そのことに早く気付くべきである。
現在の日本球界で、年俸に見合った成績、実績を残しているのは、ごく一握りしかいないように思える。(本文中の年俸は全て推定金額です)
実は、大塚晶文(バファローズ)投手のポスティング・システムで入札なし。このことについても書きたかったのだが…。次の機会(いつやねん?)に触れたいと思う。
21日昼より『野球狂のネタ4 〜遠征』(関西テレビ)のロケで千葉入り。この際のエピソードも後日(だから、いつやねん?)に書ければ…。
あ〜っ、風邪引いて、シンドイっす…(>_<)
満面の笑みで会見に臨む選手もいれば、淡々、飄々、憮然、呆然、憤怒…など、様々な表情を見ることが出来る。
パ・リーグ防御率1位の金田政彦(ブルーウェーブ)投手が、球団の提示額に納得出来ずに
「自分の価値はどれくらいでしょうか?」
集まった記者陣を前にして、涙ながらに訴えたのは印象的なシーンだった。
「成績を残した時は(年俸)を大幅に上げて貰いたい」
そのように主張するが、成績を残せずに大幅ダウンを提示された際は
「信じられない。人道的でない」
と、往生際の悪い選手が多いのも実情。
ここ数年の日本球界での年俸の非常識な高騰ぶりには、思わずたまげてしまう。
具体例を挙げれば、井川慶(タイガース)投手の4,000万円から1億円への大幅アップ。
確かに、井川は昨年9勝。今年も1年間、先発ローテーションを守り通し、14勝(リーグ3位)、防御率2.49(リーグ3位)と抜群の安定感を見せた。スポーツライターという立場ではなく、1人の野球ファンとしても、その頑張りは認める。ただ、
「井川は1億円に相応しいか?」
という観点からは正直、疑問符が付く。井川はたかだか、2年間で23勝。プロ5年間で、まだ通算25勝の投手なのである。チームの貢献度の算出や評価。チームの顔としての看板料、期待料までは分からないが、冷静に考えると“適性価格”でないように思えてしまうのだ。
野球選手は引退後の生活保障がない。だから、
「稼げる時に稼ぐのだ」
また、
「体調管理(食事や治療)にもお金がかかる」
とも語る。
しかし、たいした選手でもないのに、高級車を乗り回し、ブランド物で身を固める。実際に“そっち方面”ばかりにお金を費やしている選手も少なくない。多少の妬みもあるかも知れないが、
「その程度の選手で、なんで持ち物だけ一流品ばかりやねん???」
そのように感じてしまうこともあるくらいだ。
メジャーは球団によって年俸格差が広がることで戦力格差が生じることを危惧。03年(予定では06年まで)からは課徴金(ぜいたく税)を導入。03年は選手40人の年俸総額が1億7,000万ドル(約140億円)を超えると、その超過分の17.5%を支払わなくてはならない(後に30球団で分配)。これによって、圧倒的な力量を誇る選手は別にして、約100人の高額年俸選手がウィンター・ミーティング後に“宙ぶらりん”だ。これは間違いなく“適性価格”を見失った“シワ寄せ”であろう。
近い将来、日本球界も“シワ寄せ”で苦しむことは明らか。いや、もう“シワ寄せ”に飲み込まれているのかも知れない。トライアウトを受けた選手(単に力量不足の選手もいるが)が誰一人、日本のチームへの入団が決まっていない現実。受皿を小さくしているのは、主張だけをする選手自身。そのことに早く気付くべきである。
現在の日本球界で、年俸に見合った成績、実績を残しているのは、ごく一握りしかいないように思える。(本文中の年俸は全て推定金額です)
実は、大塚晶文(バファローズ)投手のポスティング・システムで入札なし。このことについても書きたかったのだが…。次の機会(いつやねん?)に触れたいと思う。
21日昼より『野球狂のネタ4 〜遠征』(関西テレビ)のロケで千葉入り。この際のエピソードも後日(だから、いつやねん?)に書ければ…。
あ〜っ、風邪引いて、シンドイっす…(>_<)
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