がんばろう神戸

2003年1月17日
 明日(18日)、『オールド・ルーキー』がロードショーされる。
 この話しはJim Morris(以下ジム・モリス)が、史上最年長の35歳でメジャーデビューを果たした実話を映画化したもの。夢を追い求める、実現させることの素晴らしさを教えてくれる感動作という前評判だ。是非、近日中に劇場へ観に行きたいものである。

 99年9月18日、ザ・ボールパーク・アーリントンにて、夢のマウンドに立ったジム・モリス。100マイル(約160?)近いファーストボール(速球)が認められて、翌00年はデビルレイズと正式にメジャー契約を結ぶ。しかし、持病である左肘の故障で活躍することが出来ず。01年はドジャースに移籍。そして、引退となった。
 ところがである…。当のジム・モリス本人は
「引退なんかしていない」
 と、最近のインタビューで応えている。さらに、
「日本でプレーしてみたいんだ。非常に興味がある」
 とのこと。

 ジム・モリスは現在、39歳。年齢、故障歴は気に掛かるが、非常に面白い存在だ。調査を進めて、獲得に動く球団があっても良いのではないか? そんなに年俸も高くないだろうし、嫌らしい話しながら、すぐに元は取れるはずだ。


 ちょうど8年前の今日。95年1月17日の5:46に未曾有の阪神淡路大震災に見舞われた。
 大きな被害を受けた神戸を本拠地とするブルーウェーブは、“がんばろう神戸”というスローガンを掲げ、リーグ優勝。翌96年は日本一の栄冠も掴み取り、黄金期を築き上げる。あの当時、ブルーウェーブはまさに夢の象徴であった。
 10年も経っていないが、ブルーウェーブの陣容は一変。黄金期の主力選手であった選手は引退、FAやトレードなどで移籍…。また、長谷川滋利投手、イチロー外野手、田口壮外野手らはアメリカ球界へ旅立って行った。

 今シーズンのブルーウェーブを楽しみにしている。順位とかは関係ない。
 日本球界(バファローズ85〜94年、スワローズ95〜97年)で73勝を挙げ、メジャーリーグ(メッツ98〜99年、ロッキーズ00年、エクスポズ01〜02年)でも32の勝ち星を積み重ねて来たベテラン右腕・吉井理人投手の入団。
 また、ドラフト2巡目で獲得したマック鈴木(鈴木誠)投手は滝川二高を中退後にマリナーズ、ロイヤルズ、ブリューワーズ、ロイヤルズを経た(通算16勝)、異色の新人投手であるし、ドラフト7巡目指名の塩屋大輔投手もアメリカ独立リーグでプレーしている。
 ブルーウェーブが目指している“ボールパーク宣言”にマッチする“逆輸入選手”の相次ぐ入団は話題性ということもあるのだろうが、
「観てみたいなぁ〜」
 と、思ってしまう。勿論、仕事抜きで。
 無責任に言わせて貰うが、こうなったら、ジム・モリスも獲得してしまえっ! まだ150?くらいのファーストボールは放れるようであるし、左腕であるからワンポイントとしても充分に働くように思える。
 また、映画配給会社との協賛で、ジム・モリスのオリジナルグッズもバカ売れするに違いない。僕もTシャツとか欲しいもん。元来、ブルーウェーブはベタベタではない、ハイセンス及びユニークなグッズ販売には強いことであるし。
 ついでに、どうせ超満員という観客動員も見込めないのだから…!? 外野スタンドの一部を潰し、エンジェルスの本拠地・エディソン・インターナショナル・フィールドオブアナハイムのように山岳のオブジェを作る。そして、近隣の有馬温泉から源泉を引き込み、滝までも流してしまう。なんなら、温泉に入りながら、試合を観戦出来るようにしても良い。ブルーウェーブの選手に本塁打が出たら、山岳オブジェの頂上から火山のように花火をド派手に打ち上げる。
 既にGS神戸には、ファミリーゾーンなども作っているのだから、これくらいの“強攻策”もありなのでは? 日本球界のしがらみに縛られていないようで、次々と、独自の試みを見せるブルーウェーブならば許せる。ような気がするんやけれどもなぁ。

 当然、勝負にもこだわって欲しいのだが、戦力的には正直、厳しいな。と、感じてしまう部分もある。でも、ブルーウェーブには、ファンに夢を与える素地があるように感じる。かつて“がんばろう神戸”を実現させたチームなのだから。

 景気低迷に悩む日本。関西地区も、その苦しみにあえいでいる。だからこそ、夢を見て、実現させる活力をみなぎらせたプレーが観たい。もし、ジム・モリスがGS神戸のマウンドに立っていたら…。夢、あるよなぁ。そう思わへん?

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