次の機会こそは

2003年1月21日
 僕の典型的なダラダラした1日…。
 今日中に仕上げなければならない原稿があるのだが、なかなかパソコンの前に座ることが出来ない。無駄に豆腐ハンバーグなんてものを作ってみたり、自転車に乗り、近所を散策する。怪しすぎるよなぁ…(苦笑)。
 
 いつものようにBusy Bee Cafeにて、コーヒータイム。ようやく昨年末に購入した『プロ野球裁判 日本野球の未来のために』(著・二宮清純/学陽書房)を読み終える。
 差し当たり、二宮の書いていることは正論が多い。勉強熱心で、積み上げて来た知識の量も半端ではない。読書中に何度、
「なるほどねぇ〜」
 と、唸ったことか。ただ、何と言えば(書けば)良いのだろう。二宮ジャーナリストとしての視点が強烈すぎて、ドップリと、浸ることが難しい。特に、この本は新聞や雑誌などで、過去にあった“旬の話題”について論じたことを編集したもの(書き下ろしも少々)。あまり賢くない僕は、その都度、背景を思い起こしては考え込んでしまうので、一気に読破することが出来なかったのだ。でも、非常に勉強になった…深い。(親交のある構成作家・森脇尚志のパクり!???)

 Busy Bee Cafeへ行く前に、路地でグラブを持った男の子を見掛けた。13日の日記にも登場した小学4〜5年生の男の子である。
 恐らく、今日は父親が仕事なのだろう。男の子は1人で“壁当て”に興じていた。僕もよく“壁当て”をしていたことを思い出す。

「いらっしゃいませ。ブレンドホット、砂糖とミルクなしで良いんですよネ」
 アルバイトのユウコちゃんが注いでくれた、程好く苦味が効いたホットコーヒーをすすりながら(僕は猫舌)読書に励むものの、さっきの男の子が気になって仕方がない。
「まだ1人で“壁当て”しているんかなぁ…」
 こんな怪し気なオッチャンでも良ければ、キャッチボールの相手になるべきなのか?
 3本目のハイライトに火を点けようと思ったが、僕は席を立った。
『三角ベースという言葉が死語になりつつある。キャッチボールも出来ない子供が増えている国に、野球の発展が望める訳ない』
 二宮の一文が目に飛び込んで来たのだ。
「オッチャンとキャッチボールしようか? 結構、巧いねんで」
 意を決して(そんな大袈裟なことではないが)Busy Bee Cafeを出て、早足に路地へ急いだが、既に男の子の姿はなかった―。

 次の機会こそは、男の子と絶対にキャッチボールをしよう。そして、その後はBusy Bee Cafeでジュースの一杯でもごちそうしたい。僕は野球の話しをしながら、ホットコーヒーをすする。迷惑かな!?
 そう思った次第である。

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