アピール

2003年2月12日
 昨日の日記に書いた通り、茨木市にある大阪経済大のグラウンドへ足を運ぶ。昨秋のリーグ戦の最中に、増田雄紀投手、橋岡徹投手の取材に訪れて以来だ。
 
 今日の取材対象選手は、昨秋の関西六大学のリーグ戦で打率.333(打撃十傑3位タイ)、初のベストナイン(三塁手)を受賞した藤田利樹選手。

「ホンマに自分なんかで良いんですか?」
 取材を受けることが信じられないとでもいうような雰囲気で、初々しい藤田。
「うん、間違いないで。藤田選手の取材に来たんやで」
 と、僕は応え、取材が始まった。

 簡単な球歴から、高校時代(敦賀気比高)に出場した甲子園(高校2年生時の春、夏)の思い出。そして、大学野球生活を振り返って貰う。また、打撃の技術論に、今シーズンから守ることが予想される二塁守備についても丁寧に話してくれた。
「中学(奈良・香芝ボーイズ)の時に守っていたので、そんなに不安はないんですけどね」
 という藤田の言葉通り、シートノックや挟殺プレーを観た限りでは、フットワークやカットプレーの動きには問題はなさそう。ただ、何と言って良いのか?やや上向き加減で、テークバックがユッタリした“三塁手っぽい”スローイングだけが気になったくらいである。まぁ、僕もそのことを指摘する必要もなかったのだけれども
「やっぱり、そうですかぁ…直さんとアカンなぁ」
 と、藤田は苦笑いをしていた。

 今回の二塁手転向は藤田本人の意思。藤田は新4回生なので、大学野球生活はあと2シーズンのみ。そこで、
「三塁手だけではなく、他も守れるところをアピールしたいんですよ」
 という目論みがあるのだ。
 藤田は大学卒業後も野球を続けたい。しかし、プロの世界は極めてハードルが高いうえに、社会人野球チームも休廃部が相次いで、受皿が少ないのが現状。特に、関西地区は。で、アピールの手段、方法として“複数のポジションもキッチリ守れんねんで”と、なった訳である。

 先日の立命館大の嶋岡孝太選手もそうであったが、野球を続けて行くという夢を実現させる為には守備も大きなアピール材料になる、重要視される。藤田の話しも聞いて、改めて、痛感させられた。今後は、これまで以上に選手の守備力にも目を配りたいものだ。

 まぁ、あんまり今日の取材内容に触れてしまうと、ベースボールマガジン社の岡本朋祐に
「あんまり書かないで下さいよ」
 と、釘を刺されてしまいそうなので…^_^;
 詳細は大学野球のリーグ戦開幕直前に発売される『大学野球 増刊号』(ベースボールマガジン社)にて。


 帰路、大阪経済大のグラウンド→阪急・茨木市へ向かうタクシーの中。運転手がメチャクチャ野球好きであったので、無駄に!?会話が盛り上がってもうたなぁ。


 白石和也、西川彩子の両マネージャーに感謝。
 また、残念なことにお会いすることは出来なかったのだが、
「今日は取材に来て戴けるようで。ホンマにありがとうございます。宜しくお願い申し上げます」
 昼間、新監督・中平秀覧から、お気遣いの御連絡を頂戴したことにも感謝したい。


『野球ノ歩キ方』日記も4ヶ月目に突入!
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 駄文ですが、今後も御愛読戴ければ、幸いに存じます。

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