贅沢

2003年2月26日
 昨日は渡辺亮投手(同志社大)の取材。
 同志社大のグラウンドに到着すると、お洒落な“赤縁メガネ”の中路將位マネージャーが応対してくれた。
 中路はな〜んか良い味を出している。学生特有の軽妙さも愛嬌だ。でも、仕事はシッカリなっ!

 吉川博敏監督も冷静かつ丁寧に戦力分析。吉川監督は教師や銀行マンが似合いそうな風情。非常にダンディーである。

 肝心な渡辺の取材。幸運なことに、今秋のドラフトで自由枠での獲得が予想される好投手の投球練習を間近で見ることが出来た。
 1枚のネットを隔てながらも、捕手の真後ろに立つ。そして、渡辺の右腕から繰り出される白球がミットに収まる。いや、今にもミットを突き破りそうな勢いに
「ひょえ〜!」
 と、思わず声を発してしまった。凄い、凄すぎる…。174?と、小柄な体のどこにそんなスピードボールを投げるパワーがあるんや???
 まぁ、まず考えられるのは、ウェートの乗せ方が上手いということ。そう、踏み出した左足にウェートが充分に掛かることで、体格からは想像も付かない剛球を投げることが出来るのだろう。驚いたことに捕手側からは、渡辺が踏み出した左足が見えなくなってしまう。これはブルペンの土質が柔らかい訳ではない。ウェートが掛かりすぎて、左足の着地点がアッという間に掘れてしまうのである。
 あとは瞬発力。これは投球練習前に、渡辺がダッシュしている際に気付いたのだが、驚く程に足が速かった。
「チームで1番やと思いますよ」(中路)
「短い距離ならば、自信はありますね」(渡辺)
 ということからも、渡辺がパワーを一気に爆発させる能力が高いことは間違いなし。このことも渡辺の投球を支えている。そう確信した。
 
 しかし、渡辺自身は投球フォームを少し改良(2箇所の修正)をしており、
「アカンなぁ…。シュート回転している。ちょっと中に入るわ」
 納得行っていないようであった。シュート回転はごく僅かやったけどなぁ。レベル高っ!
 それにしても、どこの誰や?渡辺はストレートとチェンジアップだけのピッチャーだなんて言うたんわ。カーブはブレーキが利いているし、スライダーも曲がりは速いけれどもキレは抜群。
「ナベ(渡辺)はホンマにえげつないですよ」
 つい嶋岡孝太外野手(立命館大)の言葉を思い出す。

 チェンジアップも見せて貰った。ストレートと同じ腕の振り、同じ軌道なのに、不意に視界から球が消える。しかも、速目と遅目を投げ分けている。
 さらに、
「初めは遊びで投げていたんですけれどもね。イケルって、思ったので」
 という新球までも披露してくれた。
 あ〜っ、最高の贅沢。この仕事をしていて良かった♪


 財間愛弓、奥野華子の両マネージャーにもお世話になりました。
 見慣れたブレザー姿でないと、イメージが変わりますね。
 女子大生らしい姿に、30歳目前の僕は思わずドキドキしてしまいました…^_^;

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