GS神戸雑感

2003年3月7日
 3月6日、ブルーウェーブ−カープ(GS神戸)のOP戦を観に行く。

 僕は試合前の練習が好きである。
 間近でティー打撃をしている選手を観ているだけで
「あぁ、やっぱりプロはスゴイよなぁ」
 と、感心してしまう。
 大島公一内野手(ブルーウェーブ)は呼吸法を意識しているのだろう。インパクトの瞬間、
「フッ!」
 大きく息を吐き出す。小柄ながらも、鋭い打球が集球ネットに突き刺さる様は一見の価値があると、断言しても良い。

 GS神戸は今シーズンから、フィールドシートとバルコニーシートを新設。野球ファンに臨場感と快適さを提供することが目的だ。
 カメラマン席が大幅に削られたフィールドシート(三塁側)に腰を下ろす。これまでのシートはフェアラインに対して、平行に近かったが、新しいシートは完全にバッテリー間、ホームベースの方向を向いている。しかも目の前にフェンスがない。グラウンドレベルに降りようと思えば、苦もなく、またげるラバーフェンス(高さ1?もない)だけ。
 ただ、ファウルボール直撃は増えるやろうなぁ。一応、透明の分厚いアクリルボードを目の前に引き上げて保護出来るようにはなっていたが…。アクリルボードは意外に小さかったし(引き上げるのにも重かった)、ドライブの掛かった打球には対応出来ないように思えた。
 まぁ、野球観戦に集中しようということですな。

 この新設されたフィールドシートに座り込み、カープの打撃練習を観る。
 新井貴浩内野手、ジミー・ハースト外野手がポンポンと、いとも簡単に左翼席へ弾丸のような打球を放り込む。
 目前の三塁の定位置では和製大砲候補・栗原健太内野手がノックを受けている。山崎隆造守備走塁コーチが時折、スローイングの注意点(力が入りすぎている)を指摘していた。
 上手く説明出来ないが、この栗原は雰囲気がある。体のバランスも良いし、精悍な顔立ちをしている。選手としてのタイプは違うが、福留孝介外野手(ドラゴンズ)を彷彿させる。気になる選手だ。

 試合経過をダラダラと書いても仕方がないので、感じたことを簡潔に。
 ブルーウェーブの怠慢プレーには少しガッカリした。
 内野ゴロを打った打者の全力疾走がほとんどなかったのである。シッカリ走っておけば、セーフになりそうな(カープの野手が少しジャックル)打球も2本くらいあった。
 かつて、ブルーウェーブに在籍していたイチロー外野手(マリナーズ)、田口壮外野手(カージナルス)の抜けた穴は、こういうところにも出ているのだろう。石毛宏典監督は三塁コーチャーズボックスに向かう際、軽快に走っていたのにね…。

 投手で好印象を受けたのは、
 ブルーウェーブ:嘉勢敏弘、川口知哉
 カープ:玉木重雄
 嘉勢はテンポが良く、玉木はストレートが走っていた。かつては“ビッグマウス”と呼ばれた川口も課題であった制球力が向上。死球が一つあったものの、ストライク先行で2回を7人で切り抜けた。ただ、ちょっと荒々しさに欠けたかな。そろそろ出て来て欲しい投手。いや、絶対に出て来なければいけない。

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