3月16日
 阪神甲子園球場(タイガース−ジャイアンツのOP戦)にも行きたし。
 母校である関西学院大のグラウンドでもOP戦が行なわれていた。
 でも、やり残していることを片付けるのが先決。我慢しよう…。
 週明け以降、『週刊漫画アクション』(双葉社)の締切もあるし、『週刊ベースボール』(ベースボールマガジン社)の《新野球浪漫・男たちの詩》も選抜高校野球大会の開催前には入稿しておきたいからだ。社会人野球・日本生命のOP戦も観に行きたいしね。

 と、僕にしては珍しく冷静な判断をして、葛城育郎外野手(ブルーウェーブ)のインタビュー内容を起こすことに。
 約5時間…ICレコーダーから拾った言葉を忠実に活字へ。登山を終えた後の清々しさ。マラソンを完走した後のような爽快感。って、両方、やらないやんか…。
 また、どのような構成にするかも、何となくでありながらもイメージが浮かんで来た。頑張って仕上げよう。

 この日記でも、よく“頑張る”と決意することが多い。だけど、必要以上に頑張り過ぎると疲れるんだよな。

 立教高卒業時に『あゆみ』という小冊子が配られた。これには色々なクラブの活動報告なども載っているのだが、目玉は“卒業生寸言”である。(あくまでも個人的に)
 高校生活を高校生らしく!?振り返る者、内輪受け、反抗的、意味不明…表現方法は様々。ちなみに僕は
《関西学院大学進学決定!4年後のドラフトは要チェック!!立教大とは神宮で会おう》
 と、書いている。嗚呼、10年以上経っているからなのか?あまりにも恥ずかしいっす…(*_*)

《頑張ると自分の力のなさがよく分かる。でも、怠けると虚しい》
 こう記したのは中学、高校と野球部で共に汗を流した吉澤泰祐だ。
 立教中時代、吉澤は身体能力が高く、エースで3番打者。さらに、主将の大役も務めていた。東京都大会でベスト8に進めたのも、吉澤の働きが大きかったと思える。実際、東京都体育優良賞という表彰も受けるヒーローであった。
 立教高入学後も吉澤はエースを目指していたが…2年生の時に肩を痛める。これを機に、吉澤は投手から外野手へ転向。実直な人柄で副将には就任するが、試合には出たり、出なかったり。背番号7は貰ってこそいたけれども、真のレギュラー選手とは呼び難かった。
 尚、吉澤は立教大進学後も野球を続けるが、上級生になると学生コーチに。残念ながら、中学時代を思わせる活躍は出来ず。
 だけど、吉澤は現在でも野球が大好きである。昨年までは家業の傍ら、立教新座中野球部のコーチもしていた。そして、見事に新座市大会を制覇。四市対抗(朝霞市、志木市、新座市、和光市)にもコマを進める。そうそう、昨夏は吉澤と一緒に、社会人の都市対抗野球大会も観戦したっけ。

 そのような吉澤が書き残した言葉は、現在でも深く心に突き刺さる。
 正直、このような仕事をしていて、自身の才能、実力に疑問を抱いてばかり。
 周囲の人間は
「好きなことが仕事になっているんやから羨ましいで」
 そうは言ってくれる。確かに、それも事実だけれども。不安で不安で仕方がないのが実情。

 先頃、作家の中島らもが大麻不法所持で捕まった。また、これまでにも多くのアーティストなどがドラッグに溺れた前例は数え切れない。
 このようなことを書くと誤解を招くかも知れないが、僕はこの心境が分からないでもない。僕も一応、作品を描いているクリエイティブな???人間。気分が乗っている時は、周囲の期待は勿論、自身が期待する以上のモノが書けてしまうことがある。ただ、これが必然的に基準となってしまうので、自身が持っている力以上のモノを作ろうと必死にあがく。その結果、頑張りすぎて、自分の力のなさを痛感。そして…。
 しかし、そこで逃げることは許されない。ましてや、
「クリエイティブな仕事をしているから」
 なんて言い訳は、甘えと錯覚でしかない。人間として、絶対に踏み入ってはいけない領域なのである。

 だから、頑張り過ぎてはイケナイ。でも、怠けすぎてもイケナイから難しい。じゃあ、どうすればええんやろう???
 とりあえず、
「ちゃんとやります」
 とでも言っておくことにしよう(笑)。だって、楽しくなりたいから、この仕事を選んだんやもん。自身で自身を追い込んでしまうのは本末転倒だ。

 こんな適当で、成功者でもない僕に
「スポーツライターになりたいんですけど」
「どうすればなれるんですか?」
 こういった類のメールが頻繁に届く。果ては、わざわざ東京からやって来た学生までいた。その行動力は必須条件。買うんやけれども…他人の意見程、参考にならないもの。決まったルートなんて存在しないし、ライバルになり得る可能性もあるんやからね。落とし入れるかも知れへんで(苦笑)。
 言うまでもなく、最低限の才能、実力も重要。ただ、それ以上に頑張り過ぎない感覚を持ち合わせている人間が向いているんじゃないかなぁ?
 あとは“頭デッカチ”、“独りよがり”は論外。理想と能書きだけで成功している人間は少ない。(成功している人間もいるんやけれどもね…)

 メールを送るよりも、西宮へ来るよりも。(決して無駄なことではない)
まずは取材をしてみよう!そして、稚拙でも構わないから書いてみよう!で、可能ならば他人に読んで貰おう!
「どう思う?」
 友人や親に感想を求めるのも良し。HPならば、見知らぬ第三者のリアクションも期待出来る。
「なりたい、なりたい」
 だけでは何も生まれない。僕もそこまでは甘くなかった。
 まぁ、頑張り過ぎない程度に。それが一番、大事。

 あと、性別、学歴、キャリア…などを気にしている人間も多いようであるが、そんなものはスポーツライターの第一歩。いや、歩き始めてからも一切、関係ない。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索