後味悪し…

2003年3月25日
 結果論ではない。だから、試合を始めるべきでなかったのだ。センバツ3日目・第4試合(遊学館高−近大付高)のことである。

 第3試合(広陵高−旭川実高)の後半から、雨は降り始めていた。
 阪神甲子園球場の上空を見上げても、雨雲がビッシリ。どう考えても、天気が良くなりそうな気配は感じられなかった。
 一応、僕は西宮で累計6年余り暮らしている。特に、学生時代(野球部に在籍していた頃)は
「雨、降らへんかなぁ…」
 と、空ばかり見ていた男。雨が降れば、練習は屋内の“雨練”=雨天練習になる。“雨練”もシンドイが、通常練習より明らかに拘束時間は減る。自由な時間が増えた。だから、雨に関しては、非常に敏感。そんな僕が言うのだから間違いない!???

 冗談はさておき、何故、第3試合が終わった時に第4試合を中止させなかったのだろう?幸いにも、大会4日目は3試合日程だったのだから、そっちに組み込むことも可能だったはず。それが臨機応変というものだ。

「球児のことを第一に考えている」
 的な発言を日本高校野球連盟はする。しかし、今日の決断(第4試合を始めたこと)を見ている限りでも、予定していた日程を消化することを優先させているとしか思えない。

 第4試合の詳細は省く。是非、新聞やニュースで把握して貰いたい。そうすれば、雨天ノーゲームの愚かさが分かるはずだ。しかも、試合を中断させたタイミングも悪かった。近大付高が5点のビハインドを盛り返し、同点に追い付いたところ。尚も、6回裏無死、走者1、2塁という場面。まぁ、あの悪条件下では、大会No.1の呼び声も高い小嶋達也投手(遊学館高)も本来の投球が出来なくて当たり前。(5回までは何とか凌いでいたが、球数が異様に多かった。得意のカーブがすっぽ抜けてばかり。近大付高の中村真浩投手も同様。5回を投げて、球数132って…。暴投も多かったしな。死球で怪我人が続出しなくて良かったよ)

 とにかく、遊学館高にとっても。近大付高にとっても。及び、両校の応援団や詰め掛けた観客に対しても、後味の悪さしか残らない結末となった。

“雨中の大激戦!!”
“雨に泣いた○○高、エース△△!!”
 などなどを、決して美談にしてはならない。時には勇気を持った英断を!


 これは個人的に思ったことであるけれども、雨天ノーゲームを決定した後の会見がさらに印象を悪くした。
「大会本部としては苦汁の決断であった」
 そのような前置きがあって、あくまでも審判団、主審・林清一の判断。そして、両校の監督に納得して貰ったという具合に責任を転嫁しているようで、大会本部は悪くないとでも訴えたいかの会見であったからだ。いっそのこと、
「日程を消化することしか考えていませんでした。でも、この天候、グラウンドコンディションじゃ無理やね。天候、自然が相手では仕方がないでしょ。まぁ、そういうことで。エヘヘ…」
 と、開き直った方が潔かったかも知れへん。どうせ、そんなもんやって、誰もが思っていることやし!???


 >ともじい〜さん
 わざわざ、diary note にまで登録して戴いて…。
 誠にありがとうございます。
 また、取材の際には御子息様。及び、立命館大野球部には大変お世話になりました。

 今春のリーグ戦もちょくちょく足を運ぶ予定です。どこかの球場でお会い出来ると良いですね。当然、御子息様の御活躍にも期待。

 もしも今後、個人的なお便りがあるようでしたら、立命館大・瀬川雄介主務に、私の連絡先をお伺いして戴けると幸いです。
 この場にメールアドレスを公表する訳にも行きませんので…^_^;
 今後も何卒宜しくお願い申し上げます。

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 御高覧戴けると幸いであります

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