勝つ為には

2003年4月4日
「勝つ為には…エラーしない、三振しない、ボーンヘッドしない」
 大学時代のコーチ・井谷嘉宏が口にした、僕の中での名言である。
 注釈を付け加えると、プレーの結果を否定している訳ではない。なんとなくプレーして、引き起こしたミスによって勝利から遠ざかると解釈して欲しい。少なくとも、僕はそう思っている。

 昨日でセンバツが終わった。優勝校は御存知の通り、広陵高。決勝戦こそ打線が奮い大差で勝利したけれども。エース・西村健太朗投手を軸とした、守りの“堅い”チームだなという印象が強い。それは試合前のシートノックを観ていれば、大体の察しが付く。
 例を出して良いのかどうか分からないが、
「あぁ、守りが不安だな…」
 岡山城東高と対戦する直前、東洋大姫路高のシートノックを観て、僕は思わず呟いてしまった。隣で聞いていた人間もいるから間違いない。確かに、そう言った。それは、ゴロのさばき方、フライの追い方、送球…などなどが雑に映ったからである。
 東洋大姫路高の全てが拙守であった訳ではない。でも、要所でのエラーが実に目立った。“たら”、“れば”になってしまうが…エラーがなければ、なかったら。延長15回、引き分け再試合もなく、センバツの頂点に立っていた可能性もあったかも知れない!?結果論と言われるのは重々に承知のうえで、東洋大姫路高はディフェンスの乱れで散ったと言っても良い。勝つ為の要素が欠落してしまったのである。

 東洋大姫路高に限らず、エラー(記録に出ないのも含む)、及び不要なフォアボール、デッドボールが致命傷となったチームが多い。スコアシートを斜め読みしただけでも、そのことがよく分かる。優勝候補の一角に挙げられていた浦和学院高もその典型だ。
 現在、社会人野球・シダックスで監督を務める野村克也も
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
 と、語っている。要するに、野球というスポーツは根本的にミスが少ないチームが勝利に近付く。ただ、それを打ち消す奇跡的なワンプレーが背中合わせであるのも事実。だから、夢中になってしまうのだろう。

 上手く言えないけれども、僕の“野球ノ歩キ方”はその辺もベースになっている!???


(鞄紛失事件)
 手元に戻って来るまでの経緯は複雑なのですが“鞄紛失事件”は解決しました(^O^)
 とりあえず、鞄の中身もほぼ無事。なくなっていたのは『サンデー毎日センバツ特集号』のみ。有力選手のチェックを書き込んでいたので、手痛いのは現実ですが…。まぁ、良しとしましょう。
 お騒がせしてしまい大変申し訳ないっす。そして、御気遣いの御連絡を下さった方々、ホンマにありがとうございます。特に、江本雅朗からは『週刊ベースボール』(ベースボールマガジン社)《夢追人》の御感想まで頂戴した次第。感謝です。


 >戸田道男さん、岡本朋祐さん(ベースボールマガジン社)
 この度は取材証を手配して戴きまして、誠にありがとうございました。

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