漁師さん!?

2003年4月13日
 昨夜は梅田の焼鳥屋さん“あづま”にて、ABCスポーツ局・沼田慎一郎と放送作家・森脇尚志と語らう。(森脇はNGKでの打ち合わせ後、駆け付けてくれた)
 話題はもっぱら野球、野球、野球…野球中継の在り方、伝え方という真面目な内容に始まり、沼田が取材している“NOMOベースボールクラブ”の話しや各自のベストナイン。そして、なぜか???DTクローマー外野手(デヴィッド・クローマー、ファイターズ)の価値、存在意義について(笑)。

 野球中継は各局、色々と試行錯誤をしているのだろうけれども…。沼田曰く
「何年、野球中継をやっているんだ。試行錯誤の時間が長すぎる」
 とのこと。実際、沼田はそのような立場にあるだけに痛感するのだろう。まぁ、僕的には4月5日の日記で書いたこと(日本テレビ系列の“Pitch Trax”)と矛盾もあるかも知れないが、現在の野球中継は親切すぎるのかも知れない。だから、野球中継のみに頼るファンは勉強をしなくなる!?
 また、伝えるということに関しては僕にも重要事項。沼田は
「画面を通じて、野球選手の凄さを伝えたい。特に、スピード感。そうすれば、国民性うんぬんもあるのだろうけれども、野球選手はリスペクト=尊敬される」
 と、主張。僕は
「生で観てみたいなぁ。そう思って貰えるようなモノを書きたい」
 沼田の“熱さ”に感化されて、訴えた。(焼酎をグビグビ飲みながら)

 それにしても、森脇はなぜ???
「う〜ん、そうやなぁ。まず、初芝(清内野手、マリーンズ)は外せへんなぁ」
 あの…初芝は現在、下(ファーム)なんですけれども(苦笑)。
「あっ、キャッチャーは的山(哲也捕手、バファローズ)ね。年齢が一緒やし、見た目が普通の人やから」
 そういう理由で決めちゃって良いんですか(爆笑)。
 尚、DTクローマーの話しの口火は、森脇が切ったことは言うまでもないだろう。

「でも、島尻さん、ホンマに真っ黒ですよねぇ」
 僕の顔を見て、沼田と森脇は口を揃える。一応、日焼け止めとか塗っていたりしているんやけれども…。
「なんか漁師さんみたいっすよ」
 海が似合う男とでも、自分勝手に解釈しておくことにしよう(苦笑)。


 今日は関西六大学リーグ(舞洲ベースボールスタジアム)を観戦。
 まず、関西六大学野球連盟の常務理事・事務局長を務める志水利通から理事長の村上博を紹介される。
「どこで観ていても構わないですよ。本部室でも御遠慮なく入って来て下さい」
 誠にありがたい話しであるが、偉い人が出入りするところではオチオチ野球を観れなそうな気がする。記者席の雰囲気はあまり得意でないし…。僕は一般客同様、ネット裏でOKって、これが日焼けする原因なんやろうなぁ。

 大阪経済大の藤田利樹内野手の両親とも会う。非常に柔和な夫妻で、この駄日記も読んでくれているよう。ホンマにありがとうございます。しかも、よ〜く冷えた缶コーヒーまで頂戴してしまった。重ねて、ありがとうございます。あと、スコアを付けながらでスミマセンでした。

 その他にも各校の監督、マネージャー、選手などとも挨拶や世間話しを。
正直、僕はこれまで関西六大学に接する時、構えていた部分がある。それは僕自身が“関西学生アガリ”だからだろう。でも、この1年間でそれはなくなって来た。やっぱり、現場に足を運ぶということは大事なのだ。また、京都産業大の柿内康平(元主務)や酒井康輔(主務)らが親身に接してくれたことも大きい。関西六大学関係者各位に感謝。

 肝心な試合の方は―。
 大阪商業大5−4神戸学院大(延長10回)
 神戸学院大にしてみれば、失点がエラー絡み。勝ちゲームを落としてしまった手痛い試合。大阪商業大にとっては粘りが実った、収穫の大きいゲームであっただろう。攻撃も積極的やし。あとは打線の繋がりやな。

 龍谷大0−1大阪経済大
 リーグ屈指の増田雄紀投手(大阪経済大)は立ち上がり不安定。自らのバント処理ミス(記録は内野安打)などで、無死満塁のピンチを招いた。しかし、どうにか凌ぐ(結局、無失点)あたりが経験値の高さだ。
 かたやプロも注目、右サイドハンドから140?台中盤の速球に多彩な変化球を織り交ぜる齋藤信介投手(龍谷大)は絶好調ではなかったが、丁寧な投球内容。前半はストレート中心の配球、低目に球を集めて、内野ゴロの山を築く。だが、4回にそのストレート中心の配球を読まれる。二塁打2本で1点を失う。
 齋藤のような投手の攻略法は打ち込みに行かないこと。ちょっと語弊があるけれども、軽打するくらいの感覚の方が良いような気がする。バットはシッカリと、振らなアカンけれどもね。ハーフ打撃のような感覚かな?
 その後、齋藤は変化球も多投。1本の安打も許さなかったのは評価出来る。
 増田は悪いなりに微調整。6安打を許すも、完封勝利。まぁ、余計な御節介ながら、ちょっと気になったことがあったので…。試合後、増田に指摘する。なんかの参考になれば。
 ちなみに大阪経済大は昨シーズンの春から龍谷大に5連勝中。強豪・龍谷大に対して、苦手意識も萎縮することもない。“龍谷大キラー”に相応しく、ノビノビとしたプレーが目立つ。

 珍しく!?今日は細かくかつ広く観戦出来たし、空気や流れを感じることも。いつもこうならええのに。
 また、前々から気になっていた(決して観客が多いとは言い難いスタンドで旗を振っているんやもん)大阪経済大の私設応援団・峯山隆から話しを聞く余裕もあった。
 峯山は元々、ホエールズ(現ベイスターズ)の屋敷要外野手を応援。峯山自身、三田学園高出身で、屋敷と母校が一緒であったから。その後、同じホエールズの有働克也投手も応援するようになる。これまた、大阪経済大出身という母校繋がり。で、現在は大阪経済大を熱心に応援しているという訳だ。深いなぁ。


 西京極球場で行なわれていた関西学生リーグは波乱があったよう。優勝候補筆頭の近畿大が関西大に3−6で敗れたとの報が入る。リーグ戦前に取材した、昨夏の甲子園優勝投手・田辺佑介投手(明徳義塾高→関西大)も登板したらしい。
 だから、関西大はコワイと書いたでしょう!多分、この日記でも???実際に、戦力も整っているし、良い練習していたもん。って、書いていなかったら、どないしよう?まぁ、口癖のように
「今年は関西大、強そうやで」
 と、公言はしていたからな。


 帰宅後、鏡に映る自分の顔に驚く。さらに日焼けが進行…赤銅色やん。だけど、これは僕の勲章。取材しているってことやから。どこかで会った際には
「漁師さん」
 気軽に声を掛けて貰えれば幸い。

 今日は久々にプロ野球を観に行きます。

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