SF入試

2003年6月3日
 6月2日、関西圏のスポーツ新聞一面は好投したルーキー・久保田智之投手(タイガース)に関するものが大半であった。一安心。(前日の日記を参照)

 さて、『Number』577号(文藝春秋)を読んでいたのであるが、あるページの広告に目が止まった。

 新たなフィールドへ
 関西大学スポーツ・フロンティア入学試験
 関西大学は、優れたスポーツ実績・能力を持つ高校生を対象に、37のスポーツで『スポーツ・フロンティア(SF)入試』を実施しています。関西大学における学生文化のフロント・ランナーとして、その活躍と飛躍に期待します。

 というものである。

 早稲田大は運動部の低迷を反省して、99年に『スポーツ振興協議会』を設立する。大学側からの支援(補助金)が出るようになり、マスコミへの露出も活発化。また、入試制度も変更され、若干名ながらも書類選考、面接で入学することが出来る。(今秋のドラフト会議注目の鳥谷敬内野手や清水大輔投手が、その制度で初の適用者)
 このような流れが確立して、まだ日は浅いけれども。早稲田大は着々と、その成果を見せ始めている。そして、尚、今後の動向に注目が集まるところだ。

 関西大も一足遅れたものの、早稲田大と同じようなムーブメントが起きつつある。
 僕がよく取材する硬式野球部も、ここ数年、優秀な人材を集めている。加えて、日々のトレーニング環境(グラウンドやトレーニングジムなど)も急速に整備している次第。要するに、ソフトとハードの両面を充実させているのである。

 学生の本分は学業。これは当然の話し。でも、スポーツ振興が学校自体を多いに盛り上げる役目も担っていることも忘れてはならない。
 事実、このSF入試たる制度で入学した学生は、一般受験で入学して来た学生よりも学力は劣っているかも知れない。だけど、得意とするスポーツの環境を整えてあげることで、そこそこの学力レベル(言い方は悪いが…)に達するようにも思える。まぁ、その辺の資質がSF入試対象者にあるかどうかを、書類選考や面接などで判断するのだろう。

 僕自身、スポーツライターという仕事をしていることもあるので、この関西大のSF入試には好印象を持っている。そして、成功して欲しいとも思っている。関西大自体の発展。及び関西の学生スポーツ界全体の起爆剤になるであろうから、きっと。

 今度、どこかの出版社で、このネタを扱ってくれへんかな?是非、詳細を取材。もっと実態を把握したいものである。

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