おう、ワイや。梅雨はホンマにジメジメして、うっとおしいのぉ。
 せやけど、昨日はまだカラッと。まるで、ワイの心のようのに空が澄み切っとたさかい。朝から洗濯物干して、近所の本屋に出掛けた訳や。そしたら、オモロイ本が売ってたがな。前からゴッツイ読みたかってん。
 どれどれ、どない感じなんや。おっ、結構、字がデカイやないかい。まだまだ老け込んでへんから、こない字がデカくなくても読めるっちゅうねん!それと写真も多いやないかい。なんか“子供ダマシ”やのう。まぁ、ワイは寛大やからな。この“子供ダマシ”に付き合うたろやないか。ほな、平積みの一番上の本を手に取って、レジに持って行くで。誰や?上から3冊目を持って行くんちゃうかなんてヤボなこと言うんわ。ワイがそない庶民みたいなセコイことする訳ないやろ。
「おう、ネエチャン!なんぼや?税込みで980円やな。おう、ちょっと待っといてくれ。1,000円札と…80円のジャリ銭、出したるから。ホンマは10,000円札をポーンッと、出したってもええねんけど、ネエチャンら釣銭が不足するやろう。ワイはそこまで考えてんねんで、さすがやろ。えっ、カバーはお付けしますか?って、そんな邪魔臭いん要るかいっ!えっ、領収書は?それは貰っとかなアカンわ。但し書きは、書籍代に決まっとるやんけ。名前んところは“ワイ”とでも書いといてや」

 さぁ、コーヒーでも飲みながら、読書に励もか。インスタントコーヒーを煎れるで。ガバーッと、濃いヤツをな。チマチマ砂糖やミルクなんか入れる訳ないやろ。男はブラックやで、やっぱり。って、ホンマは買い置きしてないだけやねんけどな。まぁ、そんなことより読書や。

 グフフ(笑)。アホらしくて笑かしよんの。それにしても、内容が内容やから…サクサク読めてまうわ。活字中毒のワイには、ちょいと物足りんな。
「うわっ!」
 あぁ、ワイとしたことが…恥ずかしいわ。大きな声を出してしもたやないかい。ブラックコーヒーがまだ熱かったんや。ワイ、猫舌やさかい…ヤケドするかと思ったやんか。正味な話し、ワイはデリケートやからな。まぁ、豪快さと繊細さを兼ね備えた“一流の男”っちゅうことや。

 グフフ、グフフ(笑)。ホンマにしょーもないことばかり書いてあるのぉ。って、もう読み終わってしもうたやないかいっ!ブラックコーヒーも冷めんと飲み終わらんうちに。こんなんで読書感想文なんか書けるかっちゅうねん。きっと、気ぃ短い仙ちゃん(星野仙一、タイガース監督)あたりは出版社に乗り込むんちゃうか。えっ、講談社を襲撃したんはビートたけしやって?そんな細かいことグダグダ言うなや。どっちにしろ大物やないかい。まぁ、ワイはそれ以上にスケールがデカイさかい。おとなしく本棚に収めといたろ。読みたかったら気軽に言うてな。この評価に難儀する『おうワイや!番長日記』(講談社)くらい、いつでも貸したるさかい。

―以上、清原調でお届けしました。って、ここまでガラ悪くないでしょう、清原和博内野手(ジャイアンツ)も。(僕らの世代のスーパースターだけに心境は複雑!?)
『FRIDAY』と清原の微妙な関係がとても気になった次第。まぁ、このおかげで清原も“番長キャラ”が全国的に定着したことやし。う〜ん…やっぱり、微妙。


 名優・名古屋章さんが逝去。(享年72歳)
 実は僕、西宮に引っ越して来る前は東京都杉並区善福寺というところに住んでいた。ちょうどJRの西荻窪駅と吉祥寺駅の中間くらいで、善福寺公園、東京女子大、法政二高の周囲に閑静な住宅街が建ち並んでいた。
 住み易い街で、結婚前のキムタクやライオンズの松井稼頭央も住んでいたらしい。そうそう、倉本聰さんの豪邸もあった。その一角の古めかしいアパートで僕は生活していた訳なのだが、アパートの隣が名古屋さんの家だったのだ。
 早朝、よくゴミ出しの時に、名古屋さんに会ったなぁ。心の中はミーハー魂全開で“あっ、教頭先生がゴミ捨てているやん”と思いつつも、
「おはようございます」
“善良爽やか隣人風”に挨拶。すると、あの独特なダミ声で
「おはよう、カラスが多くて嫌んなっちゃうよなぁ」
 と、返してくれたものである。
 合掌―。

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