“マサカリ&トルネード投法”の梅原伸亮投手(京都学園大)を取材する為、京都・亀岡へ向かう。
 日頃、京都圏へ行く機会も多いのだが、阪急電車を利用するのが大半。今回のようにJRを利用することは多くない。そのような不慣れな部分。いや、単なる準備、調査不足で予定より大幅に亀岡へ着く時間がズレ込んだ。だって、京都駅から亀岡駅への電車は1時間に2〜3本しかないんやもん…。(阪急ならば、駅に着いたら電車に乗れる。みたいな感覚だけに)おかげで…初めて仕事をするカメラマン・橋田昌宏(ベースボールマガジン社)との待ち合わせに遅れてしまう。ホンマにスミマセンでした。猛反省。
「いやぁ、これくらいならば。よくあることですよ。電話も貰っているし」
 という橋田の言葉には救われたが。

 それにしても、亀岡まで向かう道程は遠足か修学旅行みたいであった。太秦→嵐山→保津峡と、絶好の観光スポット。仕事でなければ、川下りやトロッコ電車に乗りたかったものだ。


 山々に囲まれた京都学園大のグラウンドに到着。バックネット裏の部屋で監督の石田清が丁寧に応対してくれる。梅原の話題をはじめ、リーグ(京滋)や関西野球界のこと。そして、最も盛り上がったのは!?“高校野球の指導者が悪いのか?プロ野球選手が悪いのか?”というテーマ。これは近年の高校野球選手の守備(主に遊撃手)の捕球から送球へ移る動作の緩慢さを憂いたもの。
 近年の遊撃手は打球を捕球してから、2〜3のステップを踏む。そして体を一塁手に正対させて送球。これは松井稼頭央内野手(ライオンズ)や二岡智宏内野手(ジャイアンツ)の影響だろう。彼らは肩もスナップも強いので、このような芸当が出来る。だが、高校生遊撃手のほとんどはそうでない。しかも、打球の処理が早い訳でもない。だから、余裕がなくなって送球が抜けてしまい、悪送球になってしまう。
「私なんかは吉田義男(現野球評論家)さんの真似をしたものなんやけどね。今だったら、小坂(誠内野手、マリーンズ)あたりの真似をしてくれればええんやけど」
 と、石田は元遊撃手。そして、立命館大野球部OBらしい!?コメントをしてくれた。

 さて、話しが脱線した。肝心な梅原である。
 ちょうど練習メニューにシート打撃が組み込まれていて、梅原も2回×3(3人の投手で回りながら)の登板機会。調整期間ということもあって本調子ではないようであったが。やっぱり、ストレートの威力は半端でない。
 自信があると言うスライダーは少なく、カウント有利時(投手側)にはチェンジアップを多投。その辺は意識していたようだ。

 カメラマン・橋田も梅原を観て、驚いていた。
「この態勢がよく保てるよなぁ」
 梅原が振りかぶった際の“マサカリ&トルネード投法”を撮った画像を確認(デジカメ)しながら呟く。

 シート打撃での登板を終え、アイシングをする梅原。そのタイミングを見計らってのインタビューも無事に終わる。この成果は『大学野球 増刊号』(ベースボールマガジン社)に掲載されるので、是非。

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