“湖国の快腕”を訪ねて
2003年8月2日 本日は滋賀県草津市出身、“湖国の快腕”こと松村豊司投手(立命館大)の取材の為に立命館大柊野グラウンドへ行って来た。
北大路駅からタクシーで柊野グラウンドまでタクシー移動。鴨川沿いを走り、車窓から飛び込んで来る景色が心地良い。時折、目にするからなのかも知れないが、古都・京都の佇まい、街並み、夏らしい雰囲気が心を穏やかにさせる。(ってなことを、京都に来る度に書いているような気がする)
柊野グラウンドに着くと、立命館大の野球部員は幾つかの班に分かれて、体力測定や種目測定に励んでいた。
メイングラウンドではベースランニングのタイムを測定したのであったが、ただダイヤモンドを駆ける数値を測るのではなく、ティー打撃でバットをスイング、打球を放ってから。より実戦に近い形でのものであった。
ベースランニングとは不思議なもので、ただ足が速ければ良い訳ではない。
例えば、関西を代表する長距離砲・嶋岡孝太内野手。175?87?という体型からも想像が付くように、俊足選手とは言い難い。しかし、一塁ベース駆け抜け、二塁打、本塁打(全力でのダイヤモンド1周)のタイムはチームトップクラス。春季リーグ戦で先頭打者を務めていた主将・具志賢三内野手より速かったのである。ちなみに嶋岡は右打者で、具志は左打者。
これは恐らく、ベースランニングの巧さも関係しているのであろう。嶋岡は各塁を回る時、減速することなく。そして、無理に歩幅を合わせることなくスムーズに左足で蹴ることが出来ていた。野球を経験したことがある人間ならば分かるだろうが、ベースタッチは左足の方が、体が“キレル”というのは常識。この辺がセンスなんかな?
尚、取材対象であった松村もベースランニングが巧かった。
一塁ベース駆け抜け:4秒45
二塁打:8秒03
本塁打:15秒93
と、野手陣よりも良いくらい。
「ちょっとバランスが悪くて、ぎこちないんですけどねぇ。まぁ、松村の場合は身体能力の高さでカバーしていますね」
中村秀典コーチはそのように説明してくれた。
全体練習を終え、自主練習に。だが、投手陣は松岡憲次監督の直接指導の下、外野のフェンス沿いをランニング。俗に言うポール走である。
1分30秒から2分のインターバルを挟んで、右翼〜左翼間を8往復。7月末まで試験期間であったということもあり、“それなりに仕上がっている組”、“ボチボチ仕上がっている組”、“これから仕上げる組”という3つのグループに分かれてのもの。
「別に、この時期だからな。見栄張ってもしゃあないし、それで評価する訳でもないから正直に申告せえよ」
という松岡監督の言葉もあったせいか、多田文彦、金刃憲人らのルーキー投手は“これから仕上げる組”に。まぁ、1回生やから試験も多かったに違いない。ただ、もうちょっと覇気、元気が欲しいな。投手責任者の松村を中心とした上級生の方が元気あったもん。
カメラマン・長岡洋幸が松村の投球練習を撮影している間に、僕は松岡監督より“ここ数年の関西大学野球界低迷”についての話しを聴く。近畿大・榎本保監督と斬り口は違うが、最終的な結論には通じるものがあった。なるほどねぇ〜。この要約は『大学野球 増刊号』(ベースボールマガジン社)に寄稿予定。
松村とのインタビューは寮の応接室にて。
まずは春季リーグ戦を振り返った後、球歴(小、中、高のエピソードも踏まえて)、今秋のリーグ戦、今後の野球人生などを語って貰った。
まぁ、これまでにも何度か松村と会話を交わしたことがあったので、和やかなインタビューであったかなと思うのだが、松村は目前にある麦茶を一口も飲まなかった。それなりに緊張と気遣いがあったんやろうか?僕はガブ飲みやったけれどもね(苦笑)。
以下のような話題を松村はあまり好まないだろうが…それにしても、松村はカッコイイ。スラリとした189?の長身で足も長い。そして、マスクも甘いジャニーズ系。って言うか、ジャニーズよりカッコイイんちゃう!?汗をかいていても、暑苦しくない。ホンマに爽やかやもん。
立命館大野球部が毎年、発行している《イヤーブック》の“男前ランキング”連続1位も頷ける話し。タイプは似ているが、絶対に岩隈久志投手(バファローズ)よりも“男前度”は上。(だって、岩隈って、ちょっと微妙やろう!???岩隈ファンの皆さん、スミマセン)プロへ入ったら、メッチャ人気出るんやろうなぁ。
「でもねぇ、松村は奥手やからモテないみたいですよ。浮いた話しが全くないんですよ」
は中村コーチの弁。それに対して、
「確かに、モテないですけど…。まぁ、自分はそういうことはペラペラ喋らないですから」
と、松村が硬派な一面も見せてくれたのは、ちょっと得した気分であった。
インタビュー後、寮食の冷麺をごちそうになり、主務・瀬川雄介の運転で北大路駅まで送って貰う。せっかくやから近隣である京都産業大のグラウンドも覗こうと思っていたのだけれども、原稿は溜まっている。
「ゴメン、帰るわ」
京都産業大の主務・酒井康輔に電話して、地下鉄に乗り込んだ。
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【明日の予告】(アテにはならない…)
“大量失点の謎(プロ野球)”
北大路駅からタクシーで柊野グラウンドまでタクシー移動。鴨川沿いを走り、車窓から飛び込んで来る景色が心地良い。時折、目にするからなのかも知れないが、古都・京都の佇まい、街並み、夏らしい雰囲気が心を穏やかにさせる。(ってなことを、京都に来る度に書いているような気がする)
柊野グラウンドに着くと、立命館大の野球部員は幾つかの班に分かれて、体力測定や種目測定に励んでいた。
メイングラウンドではベースランニングのタイムを測定したのであったが、ただダイヤモンドを駆ける数値を測るのではなく、ティー打撃でバットをスイング、打球を放ってから。より実戦に近い形でのものであった。
ベースランニングとは不思議なもので、ただ足が速ければ良い訳ではない。
例えば、関西を代表する長距離砲・嶋岡孝太内野手。175?87?という体型からも想像が付くように、俊足選手とは言い難い。しかし、一塁ベース駆け抜け、二塁打、本塁打(全力でのダイヤモンド1周)のタイムはチームトップクラス。春季リーグ戦で先頭打者を務めていた主将・具志賢三内野手より速かったのである。ちなみに嶋岡は右打者で、具志は左打者。
これは恐らく、ベースランニングの巧さも関係しているのであろう。嶋岡は各塁を回る時、減速することなく。そして、無理に歩幅を合わせることなくスムーズに左足で蹴ることが出来ていた。野球を経験したことがある人間ならば分かるだろうが、ベースタッチは左足の方が、体が“キレル”というのは常識。この辺がセンスなんかな?
尚、取材対象であった松村もベースランニングが巧かった。
一塁ベース駆け抜け:4秒45
二塁打:8秒03
本塁打:15秒93
と、野手陣よりも良いくらい。
「ちょっとバランスが悪くて、ぎこちないんですけどねぇ。まぁ、松村の場合は身体能力の高さでカバーしていますね」
中村秀典コーチはそのように説明してくれた。
全体練習を終え、自主練習に。だが、投手陣は松岡憲次監督の直接指導の下、外野のフェンス沿いをランニング。俗に言うポール走である。
1分30秒から2分のインターバルを挟んで、右翼〜左翼間を8往復。7月末まで試験期間であったということもあり、“それなりに仕上がっている組”、“ボチボチ仕上がっている組”、“これから仕上げる組”という3つのグループに分かれてのもの。
「別に、この時期だからな。見栄張ってもしゃあないし、それで評価する訳でもないから正直に申告せえよ」
という松岡監督の言葉もあったせいか、多田文彦、金刃憲人らのルーキー投手は“これから仕上げる組”に。まぁ、1回生やから試験も多かったに違いない。ただ、もうちょっと覇気、元気が欲しいな。投手責任者の松村を中心とした上級生の方が元気あったもん。
カメラマン・長岡洋幸が松村の投球練習を撮影している間に、僕は松岡監督より“ここ数年の関西大学野球界低迷”についての話しを聴く。近畿大・榎本保監督と斬り口は違うが、最終的な結論には通じるものがあった。なるほどねぇ〜。この要約は『大学野球 増刊号』(ベースボールマガジン社)に寄稿予定。
松村とのインタビューは寮の応接室にて。
まずは春季リーグ戦を振り返った後、球歴(小、中、高のエピソードも踏まえて)、今秋のリーグ戦、今後の野球人生などを語って貰った。
まぁ、これまでにも何度か松村と会話を交わしたことがあったので、和やかなインタビューであったかなと思うのだが、松村は目前にある麦茶を一口も飲まなかった。それなりに緊張と気遣いがあったんやろうか?僕はガブ飲みやったけれどもね(苦笑)。
以下のような話題を松村はあまり好まないだろうが…それにしても、松村はカッコイイ。スラリとした189?の長身で足も長い。そして、マスクも甘いジャニーズ系。って言うか、ジャニーズよりカッコイイんちゃう!?汗をかいていても、暑苦しくない。ホンマに爽やかやもん。
立命館大野球部が毎年、発行している《イヤーブック》の“男前ランキング”連続1位も頷ける話し。タイプは似ているが、絶対に岩隈久志投手(バファローズ)よりも“男前度”は上。(だって、岩隈って、ちょっと微妙やろう!???岩隈ファンの皆さん、スミマセン)プロへ入ったら、メッチャ人気出るんやろうなぁ。
「でもねぇ、松村は奥手やからモテないみたいですよ。浮いた話しが全くないんですよ」
は中村コーチの弁。それに対して、
「確かに、モテないですけど…。まぁ、自分はそういうことはペラペラ喋らないですから」
と、松村が硬派な一面も見せてくれたのは、ちょっと得した気分であった。
インタビュー後、寮食の冷麺をごちそうになり、主務・瀬川雄介の運転で北大路駅まで送って貰う。せっかくやから近隣である京都産業大のグラウンドも覗こうと思っていたのだけれども、原稿は溜まっている。
「ゴメン、帰るわ」
京都産業大の主務・酒井康輔に電話して、地下鉄に乗り込んだ。
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【明日の予告】(アテにはならない…)
“大量失点の謎(プロ野球)”
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