西京極球場雑感
2003年9月6日 関西学生秋季リーグ戦も開幕。西京極球場で近畿大9×1京都大、関西大3×1同志社大が行なわれた。
近畿大は左腕・野村宏之が最終回に1失点も完投で通算24勝目を挙げる。また、打線も繋がって快勝。特に、試合後、榎本保監督が語っていたように、これまでは5番を打つことが多かった中村真人外野手を1番打者に据えたことが吉と出た。得点にこそ結び付かなかったが、プレーボール直後の初球を中堅前に弾き返したことで流れを大きく引き寄せたように思える。その後も中村は2点適時打、四球、2盗塁と大活躍。
「1番打者の方が向いていますね。だって、打順がたくさん回って来ますから(笑)」
8月のOP戦中盤から1番打者を任せられたらしいが、中村自身の打率も上がり、チームの得点力もアップ。これによって近畿大は一つの課題を克服して、5連覇へ向けての好スタートを切った。
尚、来春より中村は今都市対抗野球大会で準優勝したシダックスへ進むことが決まっている。
「気持ち的に落ち着いた(進路が決まって)というのはありますね。野村(克也)監督ですか?ちょっとしか話してないですけど、面白い人っすね。『大阪へ帰る(東京から)のに新幹線なんか?学生やのに贅沢やなぁ。鈍行を乗り継いで帰らんと』って、言われましたよ(笑)」
名将の下で学ぶ前に、中村は学生野球のラストシーズンで弾みを付ける。
近畿大は走塁がシッカリしていた。高い意識を持っていたような印象を受ける。この試合の全4盗塁はノーサインで選手の判断によるもの。凡打などの際も全力疾走を怠っていなかった。(田中雅彦捕手が犠打を決めた時に、一塁に駆け込む姿に代表される)これは当たり前のことであるが、希薄になってしまうことである。是非、他校にも見習って欲しいところだ。
関西大×近畿大は渡辺亮投手(同志社大)と増田陽紀投手(関西大)が先発。両投手とも取材させて貰ったことがあるので、どうしても観戦にも熱が入ってしまう。
ただ、開幕戦ということもあるのか、共に本調子には程遠いような投球内容。
渡辺は春同様、重厚感と威圧感に欠けるような気がする。ストレートも常時140?台をマーク。スライダーやチェンジアップも悪くはない。1球、1球を見る限りは力があるのだけれども、総合的な面でなんか“軽〜い”のだ。今、渡辺は一つの壁にぶつかっているのかも知れない。このラストシーズンでどうにか乗り越えて欲しい。
増田も持ち味の制球力がやや大雑把だった。だが、試合中に微調整と修正が出来るのはたいしたもの。現状ではプロ向きの投手ではないけれども、安定感では関西屈指。先発投手として試合を作ることも、中(中継ぎ)や後ろ(抑え)でも問題なし。今秋は勿論、来季も関西大の命運を握るはずだろう。
近畿大は左腕・野村宏之が最終回に1失点も完投で通算24勝目を挙げる。また、打線も繋がって快勝。特に、試合後、榎本保監督が語っていたように、これまでは5番を打つことが多かった中村真人外野手を1番打者に据えたことが吉と出た。得点にこそ結び付かなかったが、プレーボール直後の初球を中堅前に弾き返したことで流れを大きく引き寄せたように思える。その後も中村は2点適時打、四球、2盗塁と大活躍。
「1番打者の方が向いていますね。だって、打順がたくさん回って来ますから(笑)」
8月のOP戦中盤から1番打者を任せられたらしいが、中村自身の打率も上がり、チームの得点力もアップ。これによって近畿大は一つの課題を克服して、5連覇へ向けての好スタートを切った。
尚、来春より中村は今都市対抗野球大会で準優勝したシダックスへ進むことが決まっている。
「気持ち的に落ち着いた(進路が決まって)というのはありますね。野村(克也)監督ですか?ちょっとしか話してないですけど、面白い人っすね。『大阪へ帰る(東京から)のに新幹線なんか?学生やのに贅沢やなぁ。鈍行を乗り継いで帰らんと』って、言われましたよ(笑)」
名将の下で学ぶ前に、中村は学生野球のラストシーズンで弾みを付ける。
近畿大は走塁がシッカリしていた。高い意識を持っていたような印象を受ける。この試合の全4盗塁はノーサインで選手の判断によるもの。凡打などの際も全力疾走を怠っていなかった。(田中雅彦捕手が犠打を決めた時に、一塁に駆け込む姿に代表される)これは当たり前のことであるが、希薄になってしまうことである。是非、他校にも見習って欲しいところだ。
関西大×近畿大は渡辺亮投手(同志社大)と増田陽紀投手(関西大)が先発。両投手とも取材させて貰ったことがあるので、どうしても観戦にも熱が入ってしまう。
ただ、開幕戦ということもあるのか、共に本調子には程遠いような投球内容。
渡辺は春同様、重厚感と威圧感に欠けるような気がする。ストレートも常時140?台をマーク。スライダーやチェンジアップも悪くはない。1球、1球を見る限りは力があるのだけれども、総合的な面でなんか“軽〜い”のだ。今、渡辺は一つの壁にぶつかっているのかも知れない。このラストシーズンでどうにか乗り越えて欲しい。
増田も持ち味の制球力がやや大雑把だった。だが、試合中に微調整と修正が出来るのはたいしたもの。現状ではプロ向きの投手ではないけれども、安定感では関西屈指。先発投手として試合を作ることも、中(中継ぎ)や後ろ(抑え)でも問題なし。今秋は勿論、来季も関西大の命運を握るはずだろう。
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