関西勢低迷の一因

2003年12月15日
 私事であるが…最近、無性に歯ぐきが痛い。虫歯で歯が痛い訳ではない。あくまでも歯ぐきが痛いのだ。で、夜中に目が覚めてしまうこともしばしば。

 昨夜も歯ぐきがズキズキして、一度は眠りに就いたのであるけれども起きてしまった。痛み止めの薬を服用しても、すぐには寝就けないので…テレビでラグビー大学選手権(同志社大57×29日本大)を観る。

 CMへ移行する時に何度か“提言”というコーナーがあった。
《ここ数年、関西勢はなぜ、全国大会で勝てないのか?》
 というテーマについて識者が分析するのである。
「う〜ん、関西の大学野球も全国大会で弱いねん。一緒やんか」
 深夜にベッドの上でボソボソと呟く僕。
 僕自身も『大学野球 増刊号』(ベースボールマガジン社)に、そのような主旨の文章を書いたので注意深く耳を傾けてみた。

「ラグビーではある程度、キッチリした型というのも大事になって来る。その辺が出来てへんような気がする」(大八木淳史)
「個々の技量に差は感じないが、チーム全体に戦術の意思統一がないように感じる。関西の低迷はラグビーという競技全体の危機だ」(早稲田大・清宮克幸監督)

 ごもっともな意見である。当然、野球にも該当する部分もあるだろう。チームカラーに合った戦い方で“勝利の方程式”を持ったチームは確かに強い。大八木の言う型とは、野球ならば犠打を決める、進塁打を放つなどと結び付く。

 だけど、これ以外に“気持ちの問題”も大きいと思う。決して僕は精神論者ではない(つもり)が、勝ちたいという気持ちが薄くなっているような気がして仕方がない。
 僕は元々、東京の人間である。大学時代、初めて関西に来た時は
「関西って、泥臭いじゃん」
 と、思ったもの。どんなことをしてでも点を取ってやろう。逆に、絶対に点はやらへんというプレースタイルであった。ところが、最近は
「スマートやなぁ」
 という風にしか見えない。積極性にも非常に欠けているように映る。

 先月、明治神宮大会を観に行った。そこで、比嘉寿光内野手(早稲田大→カープ)に好印象を抱く。結果はともかく、打席に入れば、とにかくバットを振る。無闇と言ってしまえばそれまでやけれども、
「バットを振らん限りは打てへんのや。打たんと勝てへんのや」(比嘉は関西弁を喋らんはずやけど…)
 みたいな気持ちが存分に伝わって来る。それくらいの迫力があるスイングであった。関西の大学野球でこういう選手は非常に少ない。残念である。

「勝ちたいんや!」
 タイガースをリーグ優勝に導いた星野仙一前監督が何度も口にして来た言葉。シンプルではあるが、勝負事の原点であるように思える。
 各チーム、個人個人、様々なプレースタイルがあるのは分かるけれども。最初からスマートなスタイルを目指すのは間違っているのかも知れない。それに気付いて欲しいものだ。


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 ラグビーも面白い。ただ、僕はラグビーに関しては素人同然…今度、朝日新聞記者・野村周平(元タイガー・ジャージ軍団)に解説でもして貰うことにしよう。
>野村君
 マサヒコ(田中雅彦捕手、近畿大→マリーンズ)への伝言、どうもありがとうね。
 しかし、新幹線で偶然、会うなんてことがあるんもんなんやなぁ。

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