取材雑感(龍谷大・曽我健太内野手)
2004年2月19日
最近、移動が多いので…極力、読書をするように心掛けている。
今週はミーハーに!?第130回芥川賞作品である『蹴りたい背中』(著・綿矢りさ/河出書房新社)と『蛇にピアス』(著・金原ひとみ/集英社)を読む。あと、綿矢の『インストール』(河出書房新社)も読み終えた。
個人的な好みもあるのだろうが、僕的には金原の方が読み易かったかな。最初は
「エグイ描写しよんな」
と思ったが、何よりも文章のテンポが良い。
綿矢の方も読み難いことはないが、若い娘の心情がバックグラウンドになっているのと独特な情景描写が多い(句点の使い方もクセがある)ので、それを味わい、噛み砕く時間が必要になって来る。でも、ホンマにキレイな文章を書く。せやから『インストール』も読んだんやけれどもね。
まぁ、“百聞は一見にしかず”。(ん…一読かな!???)機会があれば、是非、御拝読の程を。また、僕とは違った感想を抱くかも知れませんが。←それが当たり前
**************
昨日は大津市瀬田の龍谷大グラウンドへ向かう。昨夏、“義足の球児”として話題になった曽我健太内野手(今治西高)が本格的に始動したからである。
分かっていたことであったのだが、龍谷大グラウンドにはマスコミ数十社が集結。やっぱり、話題性があるんやね。
顔馴染みの朝日新聞社・井上明、共同通信社・白石智絵、スポーツニッポン・吉村貢司、讀賣新聞社・山口博康らのアマチュア野球担当記者も勢揃い。井上には
「シマちゃん、色々と回って歩いてるの?」
と尋ねられる。
また、
「お名前はかねがね。今週の『週刊ベースボール』(ベースボールマガジン社)にも書かれていますよね」
新アマチュア野球担当のスポーツ報知・田島正登に挨拶されたりもした。
「ゴッツイ室内(練習場)が出来たって話しですけど」
僕が椹木寛監督に言うと、御丁寧に室内と新ブルペンを案内してくれる。
室内はテニス、フットサル、バスケットボールなどと兼用ということであったが、充分に内野ノックが出来るスペース。側面はネット張りで吹きさらしであるが、この方が採光には良いらしい。
ブルペンは3投手が投球出来るうえに打撃練習も可能。人工芝も毛足の長いタイプが敷き詰められている。でも、打席部は土で良かったんちゃうかな(笑)。
取材対象選手の曽我は緊張気味。まぁ、まだ龍谷大の練習に合流したばかり(入寮は2月14日)やから当然やろうね。
椹木監督も報道陣へ気を遣っていたのか、曽我をシートノック、フリー打撃へ入るように指示する。
フリー打撃では…まだ木のバットに慣れていないせいだろうか?早速、ポキリと折ってしまっていた。しかも、
自分のバットではなく、同回生のバットやったらしい(笑)。
練習が一段落して、共同会見が始まる。
新しい生活が始まったことや大学野球での目標について質問が飛び交う。また、投手転向説(高校時代は投手もしていた)の質問には
「そうですね。まだ分からないですけれども。投手をやってみたい気持ちは4(10のうち)くらいですかね」
とのこと。尚、
「そうやね、曽我の意向を尊重しながら決めたいね。それで、早く判断してあげる」
椹木監督と話し合って、今後の守備位置は決めるそうである。
共同会見が終わって、曽我は再び練習へ。そして、練習を完全に終えた後(約1時間待ち)、僕は曽我と個別インタビューの時間を設けて貰った。まぁ、これは事前に主務・外村智弘のお願いしていたこと。なんせ14(W)×50(L)、14×110の原稿2本を書かなければならないんやから共同会見だけではちょっとシンドイっす。
相変わらず、緊張気味の曽我であったが、僕の“ええかげんキャラ”を次第に感じたよう。最後の方は時折、笑顔を見せながら応じてくれた。で、支離滅裂な!?インタビューは1時間で終了。
余談であるが、インタビューは1対1の方がやり易いものだ。最近では、カメラマンの存在こそ気にならなくなったが…選手側に広報、マネージャーなどが付いていたり、こちらに編集者などがいると非常に気を遣ってしまう。まぁ、色々な状況があるから仕方ないんやけれどもね。この辺が今後の課題といったところ。
曽我の取材後、野球浪人中で練習に来ていた山中憲彦(タイガース・杉山直久投手、ドラゴンズ・植大輔投手と同期のベストナインDH)としばらく雑談。明るい子は話していて楽しいもの。野球を続ける環境は厳しいところがあるけれども、どうにか頑張って欲しいものだ。また、外村を通してでも、状況を報告してくれると嬉しい。
このような具合に僕はウダウダと龍谷大グラウンドに居残っていたのだが、曽我は僕が帰るまでシッカリと見送ってくれる。(僕は「ええよ」と言ったんやけれどもね)とても礼儀正しい曽我であった。
曽我に関しては来週発売の『週刊ベースボール』。
及び3月末くらいに発売の『大学野球 増刊号』を御覧下さい。
今週はミーハーに!?第130回芥川賞作品である『蹴りたい背中』(著・綿矢りさ/河出書房新社)と『蛇にピアス』(著・金原ひとみ/集英社)を読む。あと、綿矢の『インストール』(河出書房新社)も読み終えた。
個人的な好みもあるのだろうが、僕的には金原の方が読み易かったかな。最初は
「エグイ描写しよんな」
と思ったが、何よりも文章のテンポが良い。
綿矢の方も読み難いことはないが、若い娘の心情がバックグラウンドになっているのと独特な情景描写が多い(句点の使い方もクセがある)ので、それを味わい、噛み砕く時間が必要になって来る。でも、ホンマにキレイな文章を書く。せやから『インストール』も読んだんやけれどもね。
まぁ、“百聞は一見にしかず”。(ん…一読かな!???)機会があれば、是非、御拝読の程を。また、僕とは違った感想を抱くかも知れませんが。←それが当たり前
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昨日は大津市瀬田の龍谷大グラウンドへ向かう。昨夏、“義足の球児”として話題になった曽我健太内野手(今治西高)が本格的に始動したからである。
分かっていたことであったのだが、龍谷大グラウンドにはマスコミ数十社が集結。やっぱり、話題性があるんやね。
顔馴染みの朝日新聞社・井上明、共同通信社・白石智絵、スポーツニッポン・吉村貢司、讀賣新聞社・山口博康らのアマチュア野球担当記者も勢揃い。井上には
「シマちゃん、色々と回って歩いてるの?」
と尋ねられる。
また、
「お名前はかねがね。今週の『週刊ベースボール』(ベースボールマガジン社)にも書かれていますよね」
新アマチュア野球担当のスポーツ報知・田島正登に挨拶されたりもした。
「ゴッツイ室内(練習場)が出来たって話しですけど」
僕が椹木寛監督に言うと、御丁寧に室内と新ブルペンを案内してくれる。
室内はテニス、フットサル、バスケットボールなどと兼用ということであったが、充分に内野ノックが出来るスペース。側面はネット張りで吹きさらしであるが、この方が採光には良いらしい。
ブルペンは3投手が投球出来るうえに打撃練習も可能。人工芝も毛足の長いタイプが敷き詰められている。でも、打席部は土で良かったんちゃうかな(笑)。
取材対象選手の曽我は緊張気味。まぁ、まだ龍谷大の練習に合流したばかり(入寮は2月14日)やから当然やろうね。
椹木監督も報道陣へ気を遣っていたのか、曽我をシートノック、フリー打撃へ入るように指示する。
フリー打撃では…まだ木のバットに慣れていないせいだろうか?早速、ポキリと折ってしまっていた。しかも、
自分のバットではなく、同回生のバットやったらしい(笑)。
練習が一段落して、共同会見が始まる。
新しい生活が始まったことや大学野球での目標について質問が飛び交う。また、投手転向説(高校時代は投手もしていた)の質問には
「そうですね。まだ分からないですけれども。投手をやってみたい気持ちは4(10のうち)くらいですかね」
とのこと。尚、
「そうやね、曽我の意向を尊重しながら決めたいね。それで、早く判断してあげる」
椹木監督と話し合って、今後の守備位置は決めるそうである。
共同会見が終わって、曽我は再び練習へ。そして、練習を完全に終えた後(約1時間待ち)、僕は曽我と個別インタビューの時間を設けて貰った。まぁ、これは事前に主務・外村智弘のお願いしていたこと。なんせ14(W)×50(L)、14×110の原稿2本を書かなければならないんやから共同会見だけではちょっとシンドイっす。
相変わらず、緊張気味の曽我であったが、僕の“ええかげんキャラ”を次第に感じたよう。最後の方は時折、笑顔を見せながら応じてくれた。で、支離滅裂な!?インタビューは1時間で終了。
余談であるが、インタビューは1対1の方がやり易いものだ。最近では、カメラマンの存在こそ気にならなくなったが…選手側に広報、マネージャーなどが付いていたり、こちらに編集者などがいると非常に気を遣ってしまう。まぁ、色々な状況があるから仕方ないんやけれどもね。この辺が今後の課題といったところ。
曽我の取材後、野球浪人中で練習に来ていた山中憲彦(タイガース・杉山直久投手、ドラゴンズ・植大輔投手と同期のベストナインDH)としばらく雑談。明るい子は話していて楽しいもの。野球を続ける環境は厳しいところがあるけれども、どうにか頑張って欲しいものだ。また、外村を通してでも、状況を報告してくれると嬉しい。
このような具合に僕はウダウダと龍谷大グラウンドに居残っていたのだが、曽我は僕が帰るまでシッカリと見送ってくれる。(僕は「ええよ」と言ったんやけれどもね)とても礼儀正しい曽我であった。
曽我に関しては来週発売の『週刊ベースボール』。
及び3月末くらいに発売の『大学野球 増刊号』を御覧下さい。
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