包み隠して書かなアカンとは思いつつも…やっぱり、ここは本音で書かんとね。ストレートのド真ん中で行きます!

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 優勝校が決まったリーグ、決まってないリーグ。それぞれではあるけれども、大学野球の春季リーグ戦は間もなく閉幕する。
 で、各リーグの閉会式で発表されるのがベストナインなどの表彰選手である。まぁ、リーグによっては特別表彰などもあるが、ベストナインはどのリーグにも存在する。

 このベストナインは記者の投票により選考される。ここで言う記者というのは“日本記者クラブ”に所属する記者のこと。だから、僕のような“しがないスポーツライター”に投票権はない。

 僕の活動している関西圏での話しになるが、大学野球の報道には力を入れていないというのが正直なところ。マンパワー(=記者の頭数)というのものも大きく影響しているからかも知れないが、常時、記者席で見掛ける顔は共同通信、スポニチ、スポーツ報知、朝日新聞。そして、ニッカン、デイリー、讀賣新聞、京都新聞といった感じだ。まぁ、優勝が懸かっていたり、ドラフト注目の選手がいる時などは
「なんじゃ、こりゃ〜〜〜」
 と思わず叫びたくなる程、見慣れぬ顔が増殖するのであるんやけれども。

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 今週明け、関西5リーグのうち2リーグから僕の自宅に個人賞投票用紙たるものがFAXで届いた。でも、僕は投票権がないので…連盟の学生に電話を入れた。

「いやぁ、投票したいのは山々なんやけど、僕は“日本記者クラブ”の人間じゃないから」
「いや、連盟としては島尻さんのようにちゃんと観てくれている方ならば問題ないと判断したので」
「そう言って貰えるのはありがたいけどぉ。まぁ、無記名投票やからバレへんかったらええねんけど、もしもバレたら僕的にもヤバイし、連盟にも迷惑を掛けちゃうかも知れないからねぇ」
「そうですかぁ、それは非常に残念です」

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 というように、ベストナインをはじめとする表彰は“日本記者クラブ”の記者のみによって選考される。極端な話しで、その中には閉会式のある試合だけに顔を見せる記者もいる。だが、彼ら及び彼女らは迷いもなく投票する。それは投票用紙と共にポジション別の成績表が配布されるからである。ほとんど試合を観ていなかったとしてもポジション別に成績(=数字)の良かった選手の名前を記入すればOK。また、甲乙付け難い成績(=数字)ならば、学年が上の選手(学年が下の選手はまだチャンスがあるという考え)、チームの順位が上の選手を書き込めば済んでしまうという傾向がある。
 優勝チームからベストナイン選出選手が多くなるのは勝利に貢献する活躍をしたからという考え方も出来るが、このような背景もあるからなのだ。僕はそう思っている。

 確かに成績(=数字)は大事である。だけど、2ヶ月にも及ぶリーグ戦の中で成績(=数字)には表れない形で活躍している選手もいるのである。それは全試合とまでは言わないが、大体の選手のスタイルを把握するにはそれなりの観戦数。そして、眼力も求められるはず。でも、悲しいことに現状では絶対にその点が欠落している。間違いないっすわ。

 でも、僕はベストナインなどをはじめとする個人表彰を受けた選手を軽蔑したりすることはない。どの選手も胸を張って良い成績(=数字)を残し、リーグ戦を戦って来たことは事実であるから。ただ、仮に惜しくも選出されなかった選手も…胸を張って良いと思う。だって、大半の記者の観る目がないんやからね。

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 記者たちにケンカを売っているつもりはない。ごく少数ではあるけれども、取材に対する姿勢が真摯で、好感を抱け、尊敬出来る記者も存在する。また、今年から配属された新人にも見込みのある記者(野球に詳しくはないだろうけれども勉強しようという気持ちがビンビン伝わって来る)もいる。こういう記者には微力ながらも僕の持っている知識や情報は惜しみなく提供したいし、何かしらの形で協力したいと思う。それが心情というものだ。
 せやけど、努力不足、勉強不足の記者には…僕は心のどこかで見下すであろうし(こういうことを日記で書く時点で見下しているわな)、絶対に負けたくない。ベストナインの投票権がなくても良い仕事は出来るから。そう信じている。

 尚、会社の事情・都合でどうしても最終試合しか観に来れない記者。僕やったら個人賞の投票は辞退するけどなぁ。僕は態度はデカイかも知れへんけれども、そこまで面の皮は厚くありません。と最後はちょっと皮肉って今日は締めさせて貰います。

 あぁ…この日記は記者たちも結構、読んでいるんだよなぁ(苦笑)。でも、努力不足、勉強不足の記者は読んでいないという前提で。はい、計算。いや、嫌らしい話しで試しています。

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