12日の日曜日。
 西宮市内某所にて女子硬式野球クラブチーム・Blessが練習試合を行なった。対戦相手は僕が学生時代からお世話になっているスポーツバー・CBGBの常連客で結成したCBGBオールスターズ(全員男性)。硬式経験者を中心に10代〜40代まで幅広い年齢層の即席チームである。

 まずは90分程、合同でフリー打撃。で、約30分のレストを挟んで、合同の試合前ノック(ノッカーは僕)をしてからプレーボール。

 先攻のBlessは先頭打者の主将・上田玲内野手がいきなり右中間に二塁打を放ったが、それがCBGBオールスターズの面々に火を点けたようであった。各人、ブランクがあるとは言え、昔を思い出したかのようにガチンコでぶつかって来てくれたのだ。
 特にアメリカ独立リーグでの経験もある脇田善旨内野手兼投手は打っては2打席連続本塁打を含む4安打。走っても容赦ない厳しいスライディング。そして、8回表、9回表の登板機会には古傷である肘の痛みもものともせずに130?台後半のストレートをビシバシと投げ込んで来た。

 試合後、Blessの臨時コーチ・澤邊大輔とラーメンを食べながら話していたのだけれども、あの脇田の“鋼の野球”は見習うべきものだとつくづく思った。

 僕は女子硬式野球のことを認めている。見下したことは1度もないつもりだ。でも、“女の子”だと思っていた部分はあったかも知れない。だから、打撃投手をする時も思いっ切り投げたことはないし、ノックを打っていてもどこかで加減をしていた。
 そのことは彼女たちに対して、非常に失礼なことであるし、彼女たちの為にもならない。また、こちらが無意味な手加減をすることで逆にケガをさせてしまうこともあるのだから。
 これからは僕も“鋼の野球”で。このことを脇田をはじめとするCBGBオールスターズから教えて貰った次第である。

 肝心の試合結果は
 Bless 1−15 CBGBオールスターズ(9回)
 であったが、点差を感じない良い試合が出来たと思う。
 脇田の剛球を新井純子内野手が中前に。坂下翠内野手が左中間に二塁打を放ったのをはじめ、2番手で登板した小西美加投手も脇田から空振り三振を奪ったし、4−6−3の併殺も完成させた。個々の力量の高さを存分に発揮したことでCBGBオールスターズの面々も彼女たちの力量を認めてくれた。
 但し、ちょっとしたファンブルや中継ミスが失点に繋がっていたし、サインの見落としなどでことごとく得点機をフイにしていた。収穫もあったが課題も多く見付かった試合だった。

 澤邊が試合後のミーティングで
「これから短期間で劇的に巧くなることはない」
 と言っていた。それは間違いなく事実である。だけど、“鋼の野球”で少しでも何かを変えることが出来れば。いや、劇的に巧くなることがないだけに“鋼の野球”で意識を変えて行きたいものだ。これだけでも戦う大きな力になる。

 僕はヘッポコのコーチであるが、これから約1ヶ月半。Blessを“鋼の野球”で鍛え上げ、静岡での全国大会で頂点を目指す! 

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