ボチボチ『大学野球』(ベースボール・マガジン社)の取材が始まっているので、その辺の話しを日記でも少々。詳細は発売時(リーグ戦開幕の頃)にということになるが、字数の関係などでそこに書けないことを。

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 まずは今春、関西六大学リーグで首位打者(40打数16安打.400)を獲得した明神宏文外野手(龍谷大)。

 いつものように球歴から聴き始め、色々な話しをしたのであるが、特に面白かったのは打撃論。タイミングの取り方やメンタルな面などを明神宏は実に丁寧に話してくれた。

 その中で興味深かったのはヒットゾーンのイメージ。
 大体、右打者は二塁手の頭上や投手の足元へ打ち返す意識が必要と言われているけれども、
「一番、簡単なことのようで難しいですね。自分の場合は右方向ばかり意識すると右肩が下がって出て来るような感じになってしまうんです。だから、まずバッターボックスに立ったらショートの守備位置を確認して、そのちょっとセンター寄りくらいにバットを出して行くのが理想ですかね」
 と明神宏は身振り手振りを交えながら解説してくれた。やはり、個々でイメージというものは変わって来るのだということを再認識。

 その後も明神は
「バッティングはリズム・イメージ・メンタルが重要なんです」
 ということを力説。感覚的な部分が多いことだけれども、前述したようにホンマに丁寧に語ってくれた。僕の草野球での打撃にも活かせそうである(笑)。

 また、明神の話しの中で再三、金子和豊内野手(大阪商業大)の名前が挙がった。
「右打ちと左打ち、外野手と内野手という違いはあります。そして、他校の先輩ですけど、本当に金子さんのプレースタイルは尊敬出来るし、参考になる。5リーグの時も首位打者を獲った後の精神的なことや対応なども教えて貰いました」
 そして、
「数字には出なくても、金子さんのような選手がチームに一人でも多くいれば強くなる。そういうものを目指して行きたい。ウチ(龍谷大)はセンスのある選手はたくさんいるけど、勝ち切れないのはその辺が足りないからだと思いますし」
 とのことであった。
 良い意味で“泥臭さ”のある金子。“しぶとさ”が身上の明神宏。野球観に接点が合っても確かに不思議なことではない。こういう繋がり・関係というものを羨ましく思った。

 あと、大学で対戦した投手で最も印象的なのは?という問いには案の定と言うか、平野佳寿投手(京都産業大)の名前が出て来た。
「平野さんはとにかくコントロールが良い。本当に際どいところにボール1個。いや、半個の出し入れをして来る。対戦していて楽しいんですけど、1試合終わったら本当に疲れがドッと出ますね(苦笑)。対戦成績は2割5分くらいだと思うんですけど、この秋はもっと打ちたいです。そうでないと勝てないし、平野さんは卒業するので大学で対戦することは最後になりますからね」 
 明神宏が平野との対戦を楽しみにしているのが存分に伝わって来た。そして、こうして投手も打者もレベルアップして行くのだなということも改めて実感した。

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