明徳義塾高の甲子園出場辞退の件。出来るだけ簡潔に書きたいと思う。
  
 まず、喫煙に関してはアウト!の一言。自身の経験も踏まえて、書きたいことは山のようにあるけれどもね。(大体、喫煙しているか?していないか?なんて即バレものっすよ。指の匂いを嗅げばええんやから)

 次に日本高野連への報告義務を怠った学校側の対応もアウト!新聞、ニュース、果てはワイドショー番組などでも論じられているので、この件も敢えて僕は語らない。
 ただ、明徳義塾高校の野球部という体質と言うか、チーム構成。要は『甲子園出場』が大前提で、全国各地(主に関西やけれど)から選手が集まって来ているということも大きく関係していると思う。まぁ、それは単なるエクスキューズやけどね。

 で、僕個人が最も気になっているのは“暴力”に関して。
 暴力推進派ではないけれども、僕は体育会の世界では“指導”という枠組の中で、ある程度の“暴力”は必要悪だと思っている。
 まぁ、時効やし、時代背景や僕自身の受け止め方などもあるが。
 後輩の時、僕なんか学年責任者という厄介な立場であったので毎日のように殴られていたもんなぁ。
 昼休みなんて同級生がみんなグラウンド整備しているのに僕だけ部室で正座をさせられてコンコンと説教を食らっていた。連帯責任という名の下にスパイクの金具の部分で殴られて、頭が血だらけになったこともある。
 理不尽だったし、悔しかったし、腹が立った。でも、イジメられているなんて思わなかった。僕がそういう目に遭っていることで同級生の連帯感みたいなものも生まれたし、同じ失敗は繰り返してはイケナイことをそこから学んだ。

 逆に僕が先輩になった時。僕自身は散々ボコボコにされていたから、さすがに手は出さなかった。でも、チームがダラけている時や後輩たちがあまりにもナメていたら。自然発生的かつ暗黙の了解で
「今日の練習後にやるぞ」
 と同級生たちの間でそういう雰囲気になり、“指導”を実践していたものである。部室の電気を消して、真っ暗な中で2時間くらいは目をつぶらせて正座(これが平衡感覚はなくなるし、非常に恐怖感がある)させていたものだ。

 言うまでもなく生命に関わったりすることや陰湿なものはアカンけれども、怒られるのにも訳があるし、怒るのにも訳がある。こういう決め付けは良くないが、最近の球児たちや親はその辺を過剰に受け止めてはいないだろうか?
「心に傷を負う???」
 強引で野蛮な考えかも知れないけれども、この程度の“暴力”。いや、“指導”で心に傷を負うようなヤワさでは体育会の世界で生きて行くことは出来ない。僕はそう信じている。

 ケンカNO!
 イジメNO!
 日本高野連の言う《高校野球は教育の一環》という観点では確かにその通りで、ごもっともな話しである。でも、あまりにも免疫がなくなって…当事者である先輩や後輩にはじまり、親や指導者も“指導”と“暴力”の線引きさえ出来なくなってしまっているのが現実ではないだろうか。

 まぁ、そういう食い違いもあったから指導者も判断ミスを。報告義務を怠ったということに繋がったんやろうけれどもね。

 他にも色々とあるが…。
 とにかく悲しくて残念な出来事であったと心底から思う次第。以上。

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