虫捕り網の少女
2005年8月14日 心に余裕を持っていたい。
常にそうありたいと願っているが、これはなかなか難しいものである。
だから!?僕は意識的に空を眺めては雲の流れを追い掛けたり、街並の中にある数少ない木々の緑が風に揺れるのを感じられるようにしているつもりである。
ということで幸い季節の移り変わりには敏感であるようだ。まぁ、スポーツライターなんぞという仕事をしていて、野球観戦を通じて感じることが大半なんやけどね。
***************
昨日は関西学院大Gで関西学院大−日本新薬(OP戦)を観戦。
御存知の通り…関西学院大は僕の母校であるし、日本新薬の首脳陣や選手にも知り合いが多い。であるから、よ〜う喋ったわ(苦笑)。
嬉しいのは村田智徳投手(日本新薬)のようにズーッと前に取材をした選手がちゃんと挨拶をしてくれて、簡単ながらも近況報告をしてくれること。まぁ、彼の人懐っこい性格もあるんやろうけれどもね。
尚、OP戦の概要はHP『こちアマ』http://www.kochiama.com/の《観戦リポートBBS》や《写真館》を御参照して戴きたい。
***************
試合観戦後、関西学院大の最寄駅・甲東園のホームで。
「今日はまだ涼しいなぁ」
と思っていたものの…やっぱり、暑いっすわ。まぁ、OP戦終了後、グラウンドの端でキャッチボールをしたこともあってTシャツもホンノリと“クサ重たい”ような気もしたりなんかする(苦笑)。
で、ジンワリと滲み出る汗にちょっとした嫌悪感を抱き、ボンヤリと電車が来るのを待ちながらホームの外を眺める。
小学1〜2年生くらいだろうか。黒々としたショートカットで淡いピンクのワンピースがよく似合う少女が虫捕り網を持っていた。その光景は駅前ビルでは少し違和感があるように思えた。
しばらくすると、その少女は人工的に配置された街路樹の1本の木の前に駆け寄る。そして、ソーッと虫捕り網を構えて、次に素早い動作で虫捕り網を木に押さえた。どうやらセミを捕まえたようである。
その時の僕と少女の距離は推定30?。近くはなかったけれども、少女が顔を上げた時に僕と視線がピッタリと合う。すると、少女は真っ黒に日焼けした口元から白い歯をこぼし、得意満面といったような表情で僕に微笑んで来た。だから、僕は少し照れながらも“やったね!”風に右手の親指を突き出して、30歳過ぎの味わい深い!???笑顔を少女に返す(笑)。実に不思議な空気であった。
電車がホームへ入って来た。僕は一度、少女に背を向けて電車へ乗り込む。自分のポジションを確保して、車窓から改めて少女を探してみた。
少女は踏み切りの横に立っていた。捕まえたセミを逃がさないように虫捕り網の“網の部分”の真ん中辺りを左手でシッカリと握りながら、まだ僕に得意満面の笑顔を見せている。
電車が走り始めたこともあったのか、少しばかりの風が舞う。淡いピンクのワンピースのスカート部がフワリと揺れた。
「夏やなぁ」
久々に野球以外で季節を感じた次第。たまにはこういうのも良いものだ。
常にそうありたいと願っているが、これはなかなか難しいものである。
だから!?僕は意識的に空を眺めては雲の流れを追い掛けたり、街並の中にある数少ない木々の緑が風に揺れるのを感じられるようにしているつもりである。
ということで幸い季節の移り変わりには敏感であるようだ。まぁ、スポーツライターなんぞという仕事をしていて、野球観戦を通じて感じることが大半なんやけどね。
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昨日は関西学院大Gで関西学院大−日本新薬(OP戦)を観戦。
御存知の通り…関西学院大は僕の母校であるし、日本新薬の首脳陣や選手にも知り合いが多い。であるから、よ〜う喋ったわ(苦笑)。
嬉しいのは村田智徳投手(日本新薬)のようにズーッと前に取材をした選手がちゃんと挨拶をしてくれて、簡単ながらも近況報告をしてくれること。まぁ、彼の人懐っこい性格もあるんやろうけれどもね。
尚、OP戦の概要はHP『こちアマ』http://www.kochiama.com/の《観戦リポートBBS》や《写真館》を御参照して戴きたい。
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試合観戦後、関西学院大の最寄駅・甲東園のホームで。
「今日はまだ涼しいなぁ」
と思っていたものの…やっぱり、暑いっすわ。まぁ、OP戦終了後、グラウンドの端でキャッチボールをしたこともあってTシャツもホンノリと“クサ重たい”ような気もしたりなんかする(苦笑)。
で、ジンワリと滲み出る汗にちょっとした嫌悪感を抱き、ボンヤリと電車が来るのを待ちながらホームの外を眺める。
小学1〜2年生くらいだろうか。黒々としたショートカットで淡いピンクのワンピースがよく似合う少女が虫捕り網を持っていた。その光景は駅前ビルでは少し違和感があるように思えた。
しばらくすると、その少女は人工的に配置された街路樹の1本の木の前に駆け寄る。そして、ソーッと虫捕り網を構えて、次に素早い動作で虫捕り網を木に押さえた。どうやらセミを捕まえたようである。
その時の僕と少女の距離は推定30?。近くはなかったけれども、少女が顔を上げた時に僕と視線がピッタリと合う。すると、少女は真っ黒に日焼けした口元から白い歯をこぼし、得意満面といったような表情で僕に微笑んで来た。だから、僕は少し照れながらも“やったね!”風に右手の親指を突き出して、30歳過ぎの味わい深い!???笑顔を少女に返す(笑)。実に不思議な空気であった。
電車がホームへ入って来た。僕は一度、少女に背を向けて電車へ乗り込む。自分のポジションを確保して、車窓から改めて少女を探してみた。
少女は踏み切りの横に立っていた。捕まえたセミを逃がさないように虫捕り網の“網の部分”の真ん中辺りを左手でシッカリと握りながら、まだ僕に得意満面の笑顔を見せている。
電車が走り始めたこともあったのか、少しばかりの風が舞う。淡いピンクのワンピースのスカート部がフワリと揺れた。
「夏やなぁ」
久々に野球以外で季節を感じた次第。たまにはこういうのも良いものだ。
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