投手の打撃力

2005年11月5日
投手の打撃力
【写真】
 第3回大阪市長杯争奪
 関西地区大学野球選手権大会
 兼第36回明治神宮野球大会関西地区代表決定戦にて
(長い正式名称やなぁ…)

 左中間に豪快なタイムリー二塁打を放った高野圭太投手(大阪体育大)

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 大会の正式名称が異常に長いので…以下、代表決定戦ということで。

 代表決定戦はDH制が採用されない。
 まぁ、関西学生はリーグ戦でもDH制を敷いていないので取り立てて困ることはないが、他の4リーグ(関西六大学、阪神大学、京滋大学、近畿学生)は日頃と違う戦い方になる。

 ところが、いつも打席に立たない投手が快打を放つというのが今年の代表決定戦の特色になっているのである。しかも、それがチャンスメークの一打であったり、勝負を決めるものであったりするのだ。
 
 阪神大学代表・大阪体育大の投手の打撃成績(11/5現在)は

 高木啓充投手…宇和島東高時代は4番打者
 4打数1安打 (右越二塁打)

 村田透投手…大体大浪商高時代は4番打者
 3打数2安打 (遊内安、右前安)

 高野圭太投手…大体大浪商高時代は5番打者
 4打数2安打1打点(左中間二塁打、中前安)

 となっている。

 いやぁ〜、ホンマにみんなシンプルでええバッティングするんですわ。

 今日の試合後(奈良産業大戦)、中野和彦監督(大阪体育大)が
「もうピッチャーに4番を打たそうかと思うくらいですよ」
 と語っていたのは本音なのかも知れない。

 また、当の本人たちも
「バッティングは好きです」
「打席に立てるだけで嬉しい」
「リズムが作れるし、ヒットを打ったら気分も乗る」
 とコメントしているのが面白い。

 尚、高野は二塁打を放った後、素晴らしい走塁も見せた。
 同点の場面で、二死走者2塁。
 松尾和行外野手の打球は一塁手のミットを弾く二内安。その際、高野はスピードを緩めることなく、三塁ベースを回って一気にホームイン。
 実際、この高野の得点が決勝点となる大きなプレーであった。

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 今日、神宮行きを決めた近畿大の甲藤啓介投手と大隣憲司投手もリーグ戦時から好打を連発。代表決定戦では

 甲藤…高知高時代は4番打者
 3打数2安打(右前安、左前安)

 大隣…京都学園高時代は4番打者
 6打数3安打2打点(右前安、右前安、左中間二塁打)

 であった。

 近畿大が厳しいトーナメント大会で3連勝した一つのポイントであるとも言えるだろう。

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 五輪をはじめ国際大会はDH制を採用。グローバルスタンダードなルールである。
 確かにDH制を採用するメリットもあるのだろうが、DH制はあくまでも権利の一つ。別に使わなくても良いんですよねぇ。

 そんなことをこの代表決定戦を観戦しながら感じている次第である。

 さぁ、明日は第二代表決定戦。
 投手の打撃力が勝負の明暗を分けることになるんかなぁ?

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