一芸

2006年2月21日
一芸
【写真】
松山祐二外野手(大阪学院大→佐川印刷)
“1試合7盗塁”の世界記録!?を持つスピードスター
とにかく盗塁技術が抜群!!(特にスタート)

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もしかしたら、以前にも同様のことを書いたかも知れないが。
前々日記の《スクリーンセーバー》で興奮と感動を思い出したので。

50?走のタイムは6秒フラット。
速いことに間違いないが、ビックリする程、速い訳ではない。
ただ、彼が塁に出ると楽しみで仕方がなかった。
それは厳しいマークをかいくぐり、必ず盗塁を決めるのだから。

松山祐二外野手は3回生の秋(04年)。
2番・中堅で初めてリーグ戦でスタメン出場を果たす。
それまでは内野手だったのだが、外野手転向で掴んだポジションである。

そして、開幕戦(大阪商業大戦)の1打席目。
左前安を放ったことが“とてつもない記録”の序章だった。

松山は投手が1球を投じる度に一つ塁を進める。
一塁→二塁、二塁→三塁。
時間にして僅か30秒足らずで連続盗塁を決めた。
で、内野ゴロの間にサクッとホームイン。
まるで全盛時の世界の盗塁王・福本豊外野手(阪急)の姿と重なるかのようであった。

それから松山が出塁すると当然、バッテリーの警戒はキツクなる。
牽制球も様々な間合いで3〜4球は入る。
でも、松山は軽く二盗、三盗、二盗、三盗を悠々と決めてしまう。
関西六大学リーグの1試合最多盗塁記録であった5個も難なくクリア。
この目の前で繰り広げられているワンマンショーはまさに漫画以上
僕はこれまでに赤松真人外野手(立命館大→阪神)も速いと思っていたが、
(実際、50?走は赤松の方が速いだろう)
盗塁技術に関しては文句なしで松山に軍配が上がる。
左投手であっても(一塁走者時)ひるむことなく、リードも大きくなる。
それで冒頭にも述べたが、とにかくスタートが秀逸。
あんなに迷いなく、自信を持ってスタートが切れるのはなぜなんだろう?
僕の頭の中は?マークでいっぱいになった。

で、この試合、4度目の出塁をした松山。
また、次打者の初球で二盗を決め、これで1試合7盗塁。
2球目も最高のスタートを切ったのだが、打者が外野へ飛球を打ち上げてしまった。
残念なことに《二盗・三盗×4セット=8盗塁》は実現せず。

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これを機にレギュラ選手ーに完全定着した松山。
しかし、自身の快記録に再チャレンジする機会には恵まれなかった。
そう、盗塁をする為には…まず、出塁しなくてはならないから。
それが盗塁の最も難しいところなのかも知れない。
ただ、松山の盗塁技術はフロックではない。
その後のリーグ戦でも9割以上の盗塁成功率を誇っていたし、
また、関西六大学リーグの選抜選手として出場した
関西5リーグ対抗戦(05年6月24〜26日/南港中央)でも
周囲の期待と警戒の中、何事もなかったかのように一発で二盗を決めた。

これほどまでに盗塁だけでドキドキする選手は今後、出て来るんかいな?
関西六大学リーグの候補では
公称160?の小兵・力大樹外野手(龍谷大)あたりか。
とても楽しみにしている。

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松山が左投手の時(一塁走者時)にリードが大きくなるのは。

「左の方がこっちを向いているから分かり易いんですよ。
あと、ピッチャーも左やからと安心感があるんでしょうね。
牽制が巧いピッチャーって、少ないんですよ。
スタートは説明するの難しいんですけれども、イケルって感覚がありますね」
とのこと。
凡人には到底、計り知れない何かを持っているのだろう。

尚、松山は今季から軟式野球でプレーする。
でも、この一芸から絶対に目を離したらアカン!
プロ野球のスカウトがリストから外さないことを願う。

僕も機会を作って、また、松山の盗塁を観たい。

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