敬礼

2006年7月4日
敬礼
【写真】
梶原康司内野手(松下電器)
05年より松下電器でプレーする元プロ(阪神)
4番・一塁でチームを牽引する

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かなり悔しかった……。
貴重な一瞬を撮り損ねてしまったからだ。

昨日は都市対抗予選(阪和地区)第一代表決定戦が
京セラドーム大阪で行われた。
試合の詳細は『こちアマ』http://www.kochiama.com/を御参照下さい。

2年振り41度目の都市対抗出場を決めた松下電器。
北口正光監督が語るように、
若手・中堅・ベテランが噛み合った良いチームになって来た。
打線が苦しんでいる時は投手陣が踏ん張り、
投手陣が苦しい時は打線が助けるという雰囲気が出来上がっている。

これは個人的に“梶原の存在”が大きいと思っている次第。
一見、大味な打撃のようであるけれども
やはり、梶原の打撃は懐が深い。
元プロとかは関係なく、
相手チームにしてみたら脅威であろう。
当然、梶原を徹底マークすることになる。
そのことによって前後の打者がノビノビと打席に立てる。
いや、前後の打者だけに限らず
チーム全体が背伸びすることなく、個々の役割を果たせば良いのだ。

昨日の試合、梶原は無安打だった。
好機にも凡退している。
しかし、梶原の後を打つ5番・DHの吉田憲一郎内野手が
3安打2打点の活躍を見せた。

吉田憲が9回表、中前適時打を放った時。
一塁側ダグアウトの前で梶原は吉田憲に向かって
帽子を取って、深々と頭を下げた。
そう、敬礼である。
普通、あまり見られないと思われる光景だった。
だから、僕はシャッターを押すのを忘れてしまったのだ……。

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試合後、そのことを梶原に聴いたら

『見ていたんですか?
いやぁ、本当に今日は悔しいし、情けないですよ。
チームが勝ったのは何よりも嬉しいことですけれどもね。
うん、本当に“吉田さんサマサマ”。
僕の分もカバーしてくれた。さすが吉田さんです』

そして、
『まぁ、東京Dでは僕が一暴れしますから(笑)』
と付け加えた。

周囲から元プロとよく呼ばれる梶原。
でも、変なプライドの高さは決して見せない。
素直に野球人としての技量と意地で勝負している。
そして、野球が出来る喜びを感じている。

とても素晴らしい野球選手だと思う。

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