一つ一つ解決すべきこと
【写真】
本田拓人(京都外大西高)
昨夏はスーパー1年生と呼ばれた
だが、今は苦しみもがいている

***************
精神的なもの。

先日、『甲子園への道』(朝日放送)での特集において
本田拓人の現状をそう説明して締め括った。
確かに周囲の大きな期待と高い注目度は
高校2年生にとっては大きな重圧であるに違いない。
そして、これに対して、本田自身は

「無心で」

と答えていた。

恐らく、ここでの無心というのは
周囲の雑音をシャットアウトして、自分らしくというものだろう。
ただ、それだけでは現状は打破することは出来ない。
僕は本田のマウンドでの姿を目の当たりにして、そう思ったのである。

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以前にも書いたことがあるかも知れないけれども
心・技・体のバランスというものを保つのは難しい。
だけど、限りなくベストなコンディションを整える準備をすることは出来る。
いや、そのように努めなくてはならない。

以下、あくまでも僕の視点ではあるけれども、
現在の本田はは勿論、
があまりにも不安定。
根拠や基準がなく、準備不足である。
もしくは“精神的なもの”という漠然とした一言で片付けてしまっている。

そこでまずは
呼吸法などをはじめ、様々な理に適った運動をルーティンとすること。
これはすぐに学ばなければならない。

本田はマウンド上で時折、深呼吸をしていたけれども腹式呼吸が出来ていない。
肩がせり上がってしまうのだ。
これは後に書く背中重心にも間接的に繋がるようにも思えた。

幸いなことに京都地区はメンタルトレーニングに関しては進んでいる地区だ。
専門家の話しに耳を傾け、自分自身に合ったものを採り入れるべき。

次にの改善。
は前述した方法でキープすることも可能だが、
技・体の充実が何よりの裏付けとなる。
現在、本田ののコンディションがどのような状態であるかは分からないが、
が最悪のコンディションであることは一目瞭然だ。

上の【写真】を見て、スーパー1年生と呼ばれた面影は一切ない。
他のタイミングで撮ったものでも同様。
正直、良い部分を探すのが難しいくらい。
で、僕が気になったところを挙げて行くと下記の通り。

トップを作った際、顔と手が離れすぎてしまう
→肘でリード出来ずに腕の振りが外回り・横振り、制球が大雑把

左足を上げた際、三塁側に“蹴っ放る”ようなキックをする
→背中重心になる、左肩の開きが早くなる、尻が残る、左足が突っ張る

これは速い球を投げたい、勢いを付けたいといった
無意識の意識から来るのかも知れないが
明らかに逆効果になってしまっている。

指導者らと相談して、早急に要修正。
そうでないと本当に手遅れになってしまう。

***************
今日、京都外大西高は地区予選の準決勝戦で敗退。
本田に残された高校野球生活はあと1年。
無心もとても大事なことではあるが、
考えることは山のようにあることも知って欲しい。
そして、真の復活を。
また、あのダイナミックな投球が見たい!!
僕もそう思っている数多いファンのうちの1人だ。

これが過度な期待と注目になってしまうのかも知れないが、
それを自分自身の力に出来る投手だと信じている―。

コメント

nophoto
koichiro.N
2006年8月6日21:35

結構下級生の時は光ってて年々色あせるパターン多い。1年目はきびきびしていたのに、2年目はキャッチボール見ただけで「慢心、勘違い」が伝わってくることがよくある。ジョーにはそういう選手に直接自分の意見をぶつけられるライターであってほしいね。

シマジョー
シマジョー
2006年8月7日18:08

>Koichiro.N
コメントどうもありがとう!
まぁ、本田拓人の場合は「慢心・勘違い」ではなく、
ホンマに「悩み迷って」いるんやろうなと思うんだよね。
だから、周囲が的確な指導をして欲しいと。
自分が言っていることが全て正しいとは思っていないけれども。
例えば、このBlogが何かしらの形で彼への情報となって
参考にして貰えれば幸いという気持ちもあって書きましたね。
だから、間接的やけれどもストレートに書いたよ。

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