外野手の動きで分かる
昨日、終了した第88回全国高校野球選手権大会。
決勝戦再試合を含む49試合で飛び出した本塁打は60本に。
従来の大会記録47本
(1984年の第66回大会/ラッキーゾーンも存在)
を大幅に更新した。

本塁打が増えた理由について高野連は

○2001年の規格改定で重くなったバットに適応する為の指導が徹底された

○選手の筋力強化によって飛距離が伸び、長打を狙う打法も研究された

○予選は雨続き、本大会は晴天続きの暑さにより投手の調整が難しかった

といったような見解を示している。

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毒を吐く訳ではないが。
こんなの後付けのキレイ事にしか過ぎない。

既に一部報道や同業者も訴えているが、大きな要因は使用球であるだろう。

大会2日目にして審判を務める方からも

『今大会はボールがおかしい。伸びが違う』

という話しを僕自身も伺ったし、
実際に本塁打を放った選手のコメントの中にも

『入るとは思わなかった』

というニュアンスのものも多かった。
そして、何よりも外野手のボールの追い方が普通でなかったと僕は思った。

選手個々の能力で差は出るものだけれども。
バットにボールが当たった瞬間から
外野手は野球勘・経験・気候状況で飛球の落下地点を判断する。
その為に日頃の練習や試合で鍛錬しているのだから。

前述したように選手個々の能力で巧い・拙いの差はある。
だが、予選を勝ち抜いて甲子園までやって来ている選手たちだ。
それなりの守備力(=判断力)は持っているはず。
だけど、おかしなボールの追い方をする外野手がとても多かった。

最初はほとんど動かなかったのに急にバックする外野手。
1度は落下地点まで入ったように見えるのに再びバックする外野手。

使用球に問題があったことはこれだけでも明らかだ。

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本塁打はテクニックとパワーが結び付いたもの。
だけど、今大会はそのバランスが崩れていたのは確かだ。
(今大会で本塁打を放った選手を否定する気はないが)
このような背景もあってか
違ったシーンで数々のあり得ない脆さも露呈。
正直なところ、野球としては面白味に欠けた試合も多かった。
それだけに決勝戦・決勝戦再試合が
プレーする選手たちの魂が存分に感じられる好試合であったことが救いだった。

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付け焼刃の見解で野球を真剣に観ている人間をナメテ貰っては困る。

いや、それ以前に青春を懸けて
真剣にプレーしている高校球児たちを冒涜してはならない。

コメント

Nosuri
アシタカ
2006年8月22日20:19

こんにちは!はじめまして、東東京某高校の外野手をしていますアシタカです!
えーと、リンクさせていただきます!以後どうぞ宜しくお願いします!!

シマジョー
シマジョー
2006年8月22日20:44

>アシタカさん
どうもありがとうございます♪
こちらも相互させて戴きました。
今後も宜しくお願いしますm(__)m

ゆうゆう
ゆうゆう
2006年8月22日22:50

記事を読ませていただきビックリしました。
そう考えれば「ん?今ので?」という当りも少なくなかったですね…。
プロでも「飛ばないボール」が主流なのに、なぜ今頃?まさかHRを増やして派手さアップを狙ったのか?といぶかしんでしまいます。

横道にそれますがあの口うるさい高野連が、バットの色にはあまり横槍を入れてない風なのが不思議でした。
「赤バット」なんて絶対「禁止だ禁止!」と喚きそうなのに(^^;)

シマジョー
シマジョー
2006年8月22日23:20

>ゆうゆうさん
一説によると…その「在庫処分」だったとか!???
高野連…徐々にですが、若い力で変わって来ますよ!!!!!
いや、変わってくれないと困ります。

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