大切なファン

2004年12月28日
《2004年11月18日に届いたメール》
 シマジョーさん、はじめまして。
 突然のメール、失礼致します。
『野球ノ歩キ方』日記に出会ってから、2年になります。
 毎日、日記を読ませて戴いて「グハハッッ」と笑ったり「スゴイなぁ」と感心したり、「マジで!?」と驚き、「そらアカン」と怒ったり、本当に楽しませて戴いております。
 いつか、絶対、メールしてみたいと思っていながらも、なかなか出すことが出来ずに2年も経ってしまいました。
 でも今日は!!!絶対メールしなくちゃいけないんです!!
 昨日は私にとって、とっても大切な日でした。
 私には憧れている人が居ます。
 その人は…とにかく、いつまでも応援したくて、いつでも元気を貰える人。
 小さな頃から野球をしていて。
 初めて観たのは…とある大きな球場で。
 初めてお話し出来たのは…とある小さな球場でした。
 初めてメールをした日も…とある球場の帰りで、最後に「お疲れ様でした」と言葉を交わせたのも…とある小さな球場でした。
 今、彼は、大きな目標に向かって、遠くの球場で頑張っています。
 いつも、どこかの球場で、彼は夢を現実のものにするべく、毎日、真剣に時を重ねて。そういう彼が憧れの人です。 その彼にとって、昨日はとっても大切な日だったんです。
 そして、彼にとって最高の日になりました。 本当に、本当に嬉しいです。嬉しいと言う表現がもっと他にないだろうかって思うくらい(笑) 。
 その彼とは2年も連絡取れていませんが、心からおめでとうと伝えたいです。
 本当に素晴らしい人なんです。
 シマジョーさんなら分かって下さると(勝手に)思い、メールしてしまいました。
 なんだか、もっとシマジョーさんにお話ししたいことがたくさんあるのですが、今日は興奮気味で(笑)。
 御多忙でお疲れのところ、長々とスミマセンでした。

《2004年11月30日に届いたメール》
 初めて彼に出会ったのは98年のセンバツでした。
 最初は全く彼の存在も知らずに、初めてスタンドで観る甲子園にワクワクしていました。
 その開幕戦で「よく動き、よく気が付く」主将が居るなぁと思ったのを覚えています。そして、後からパンフレットで彼の名前を知りました。
 まさか、その夏、あんな感動的な試合を観ることになるなんて夢にも思っていませんでした。そして、私は人生で初めて年下の高校球児にファンレターなるものを出したのです(笑)。
 一応、学校宛に出したものの、届いたどうかは分からず。気になりっ放しでしたが、当時、大学生だった私にとって朗報が。
 彼も同じ京都の大学に進学するじゃないですか!!
 もう、これは応援し続けるしかないと(笑)。
 次のセンバツも私はスタンドで応援していたのですが、あの広い甲子園で、なんと彼を見付けてしまったのです。私の後方の席に座って、後輩野球部員を応援する彼を!!もう、こんな偶然あっていいのでしょうか?とても興奮状態でした(笑)。
 彼が大学に入学するのを待って、またもや届くかどうかも分からないファンレターを出しました。
 そして、待ちに待った新人戦の日、出席の返事だけを早々に済ませ、講義を抜け出し西京極球場へ。
 試合後、写真お願いしますと頼んでくれた友人に感謝です。快く引き受けて下さった彼が、とうとう目の前に。それだけでも私の中ではスゴイことだったのに、なんと彼は「手紙くれたコやろ?」だったのです!!!!!!!!もう、後のことは覚えていません(笑)。
 こうして、春や秋のリーグ戦など、公式戦のたびに西京極や皇子山、舞洲へ足を運びました。試合が終わった後、彼は必ず「お疲れ様」と声を掛けて下さいました。
【中略】
 彼の言葉には「チカラ」があるなぁと。
 いつも、自分はこうでありたい、こうあるべきだという意志のようなものが感じられ、それを感じるたびにこちらが勇気付けられていました。
 面と向かって話す時、私はいつも緊張していたような気がします。ファンだからとかそういうことではなく、シッカリしなければいけないという感じになるんです。巧く表現出来ないのですが…。
 彼とは大学の引退試合の日を最後に、お会いする機会もなく、今では連絡を取ることもなくなってしまいましたが、社会人時代も彼を応援していました。
 今回、ドラフトで指名され、彼の夢のひとつが叶い、本当に、本当に、嬉しいです。と、同時に、なんだか、本当に遠くへ行ってしまったんだなぁと寂しくもなりました。「おめでとう」とすぐに伝えられる距離の人ではなくなってしまったんだなぁと。
 でも、彼には本当に感謝しています。
 観ていて、元気になれる、そんな選手に初めて出会いました。
 彼の試合を観に行くたびに、本当にたくさんの出会いや感動があったこと。彼に出会ったおかげです。本当にどれも良い出会いばかりでした。これからも、そんな彼を応援し続けたいと思います。
 いつかどこかの球場で、また彼のプレーも観たいですし―。

***************
 上記のメールを送ってくれた女性に会いたいと思った。で、何度か連絡を取り合う。
 そして、昨夜。大阪某所にて2時間ちょっとではあったが、食事をする機会に恵まれた。
 こういうケースは初めてのことであったので、柄にもなく僕は緊張。普段からよく喋る方だが、昨夜は実によく喋った…(猛反省)。
 恐らく、彼女は
「よく喋るオッサンやなぁ」
 と内心では思っていたはずだ(苦笑)。
 それでも、彼女の想いもちゃんと聴いたつもりだ。
 メールに登場する彼は“男前”でもある。正直、“ミーちゃん・ハーちゃん”のファンも多いのだが、僕の予想通りに彼女はその類には属さなかった。彼の細かいプレーや内面的なものにもシッカリと目を向けている。だから、非常に楽しい充実した時間を過越せたのだ。

 彼女のことにも少し触れておこう。
 彼女は大阪生まれの大阪育ち。
 幼い頃、交通事故に遭ってしまい、あるハンディを抱えてしまった。
 現在は大学を卒業して、OLをしている。
 黒いロングヘアーが素敵で、歯切れの良い口調から快活な性格を存分に感じ取ることが出来た。そして、本当に野球が大好きな女性であった。
 
 彼には彼女のような温かいファンがいることを忘れずに“プロ野球選手”として頑張って欲しい。
 で、僕自身に言い聞かせることでもあるが。精神的にも、経済的にも余裕が出来たら、彼女のようなファンもスポーツ(当然、日常生活においても)を満喫することが出来るハード(環境)を整備する活動・運動にも力を注げるようになって貰いたいものだ。

 まぁ、僕はともかく(苦笑)。彼ならば大丈夫だろう。きっとグラウンドの内外を問わずに素晴らしい“プロ野球選手”になってくれるはずだ。

 平石洋介外野手(トヨタ自動車→イーグルス)に期待している。

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