昨日は関西学生リーグ(西京極)を観に行った。

 1試合目は
 同大 00000300000000  3
 関学 00000210000001x 4
(延長14回)
(同)染田●‐桑原
(学)加藤、森本徹、折田○‐清水誉

 延長14回裏2死満塁で代打・松並由樹内野手が一塁手強襲の右前打を放ち、坂田穣監督に監督就任初勝利をプレゼント。

 関西学院大の先発・加藤学投手(3回生)は
 投球回数7回
 被安打 8本(内野安打3本)
 奪三振 6個
 与死球 1個
 で3失点(自責は0)。ストレート主体で、縦スライダー、横にドロ〜ンと流れるカーブ、チェンジアップを交えての堂々とした投球内容。
 前節の近畿大戦でも1戦目でプロ注目の三木田投手と投げ合って惜敗(0×1)。そして、この試合も染田賢作投手と互角に投げ合う。なかなか白星には恵まれないが、エース格の投手との直接対決で確実に成長している。
「うん、成長しているね。色々な経験を積んで、これからだね。本荘(雅章投手コーチ、前監督)もシッカリ見てくれているし」
 と坂田監督のコメント。

 球速もコンスタントに130?台後半〜140?台前半を計時。ただ、クセのないオーソドックスなタイプだけに威圧感に欠ける。空振りが取れる球が欲しい。

「もう少し内(インコース)を使いたかったですね」
 試合後、加藤はニコニコしながら(チームメートに言わせればヘラヘラ)話す。本人も手応えは掴んでいるようで、僕に他リーグの同回生投手の動向を尋ねて来たりする。

 同志社大の染田は13回2/3を1人で投げ切る(失点4、自責2、205球)。
 前々節の京都大戦で完全試合を達成した時に
「次も勝たなければ意味がない」
 そう語っていたので敗戦に関しては唇を噛んだが、
「1試合目は任されている。最後まで投げよう、完投しようと思っていました」
 と自信最多の投球回数と投球数に収穫はあったようだ。

 クロスボール(右打者のアウトロー)は抜群で最速は149?(立命館大のRitsガン…球速表示が速いと言われている、過去に日記で書いたことあり)でフォーク、スライダーにもキレあり。やや左肩が上がる投げ方なので、カーブはちょっと浮いてしまう。

 5回くらいから、しきりに指に息を吹き掛け、ロージンバックを手にする機会が増えたと思ったら…親指の第一関節付近にマメが出来た(非常に珍しい、ストレートを投げる際に力が入ってしまうので)ようである。
「でも、気合です(笑)。腕は振れるようになりました」
後半はストレートとカットボール中心の配球で踏ん張った。昨年だったら、簡単にマウンドを降りていただけに頼もしく思えた。

 同志社大の阿部文哉内野手が相変わらず、好調を維持。打席だけではなく、守備に着いている時の仕草も自信に満ち溢れている。尾上幸也内野手もようやく1本(この試合2安打)出て、調子を上げて来そうな気配だ。

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 2試合目は

 関大 001000002 3
 京大 000000000 0

(関)増田○‐乙須
(京)土屋●‐岡田

 関西大打線の元気がない(5安打)。最終回には攻撃らしい攻撃で追加点を奪ったが、試合後のベンチも何だか空気が重苦しい。
「イライラした。凡打の内容が悪く、試合中に修正することが出来ない。練習では出来るのに」
 高岡淳監督のコメントも渋かったが、
「増田(陽紀投手)がよう粘ってくれた。走者を出してから、開き直って抑える。彼らしい持ち味が出ていた」
 とリーグ戦通算2度目の完封勝利(16勝目)の増田をねぎらった。

 京都大はあと1本が出なかった。前節の立命館大戦では大敗を喫したのが良い薬になったようで、チームとしてのまとまりがあったように思える。

 京都大の先発・土屋真司投手は投球数(116球)も少なく緩いカーブを活かしていた。1回生の時から登板して、昨秋はリーグ戦初勝利(立命館大戦)も挙げたのが大きな自信となっているようだ。拙守にさえ足を引っ張られることがなければ充分に試合を作る力がある。

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 京都大昨秋で引退したメンバー数名がスタンドで応援。
 前主将の藤田慎哉(外野手)と少々、話しをする。
 河村浩輔(投手)はワイルドでカッコええなぁ〜!大学院での研究、頑張って下さい。
>m2さん
 御子息、リーグ戦デビュー果たしましたね。
(代打で登場して、結果は三ゴロ)
「スライダー、張っていたんですけれどもね。もっと曲がると思っていたんですけれども、曲がりませんでした」
 と試合後に言っていました。
 御子息らしい“フルスイング”は観ていて、気持ち良かったです。今後に期待。

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 今日も関西学生リーグ(西京極)を観戦。

 1試合目は

 京大 000000001 1
 関大 13120400x 11

(京)濱田●、熊本‐岡田
(関)黒川○、磯部、田辺佑‐乙須、松本

 京都大の拙守(記録上の失策5)が目立った試合。記者席で記録を担当している岡大輔(同志社大)が
「新記録(1試合最多失策7)が出そうで怖いですよぉ〜」
 と何故かビビリまくっていた。

「う〜ん、ダラダラした試合でしたね。申し訳ないです。投手には投球間隔を空けるなと指示したんですけどね」
 昨日よりは明るかったが、関西大の高岡淳監督はやや浮かない表情。
「まぁ、ちょっと試合間隔が空くので、良い調整をして、波に乗って行きたい」
 と勝点1を挙げたことで一安心といったところ。

 関西大は1回生の瀬口大内野手(大阪桐蔭高卒、高校通算26本塁打)が7番・一塁手でスタメン出場。
 空振三振、右中間タイムリー二塁打(1打点)、四球、一塁手強襲の右前タイムリー安打(2打点)、一ゴロという結果を残す。
 球を引き込む形が良く、俗に言う“懐が深い”感じ。タイプ的には市来悟内野手(京産大)を柔らかくしたような打撃スタイル。(分かり難いなぁ…)
「大学に入ってから、足の上げ方は控え目にしています」
 ということだが、昔のイチロー外野手(マリナーズ)のようなタイミングの取り方。

 関西大待望の主軸に育つか!?今後の活躍に注目したい。

 坂口直樹外野手も徐々に調子を上げて来ている。まだ少し軸足(左足)が落ちるので、左方向の打球は飛球になるケースが多いが、試合中に微調整出来る能力は秀逸。安打を放った後のオーバーランも惰性ではない。走塁面でのアピールもバッチリだ。

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 2試合目は

 関学 000000000 0
 同大 11000001x 3

(学)重野●、森本、折田‐清水誉
(同)田林○‐桑原

「田林サマサマです」
 同志社大・吉川博敏監督の試合後のコメント通り、田林正行投手の好投が光った。しかも、前々節の京都大戦に続いて、2試合連続の完封勝利は見事の一言である。

「先頭打者を出さないようにすること。あとはストライクを揃えすぎないことです」
 という意識を持っての投球。球速は130?前後だが、球を低めに集めて、自慢のスライダーが冴える。内野ゴロを打たせるという持ち味を存分に発揮していた。投球数97球ということからも制球が安定していたのがよく分かる。

 余談ながら、試合前(京都大×関西大の始まる前)に…記者席裏の通路で田林とすれ違った。僕が声を掛ける前に
「おはようございます」
 丁寧に頭を下げて来る田林。という訳で、僕は試合前から礼儀正しい田林を絶賛していた(笑)。
「真面目やし、単位もシッカリ取っていますよ」
 とチームメートの評判も上々。試合後、球場の外で女性ファン(知人!?)の応対もなかなかのものであった。同じ甲子園組の田辺佑介投手(関西大)より“アイドル性”は上かな!???
(別にええけど…田辺君、フニャフニャ挨拶しないっ!自分自身の為やで)

 阿部文哉内野手はハツラツとしている。初回に左前タイムリー安打を放ち、依然として打撃好調。でありながら、最終打席では
「三塁手がだいぶ後ろに下がっていたんで自分の判断です」
 と絶妙なセーフティーバント安打を決め、ダメ押しとなる3点目のホームも踏んだ。
 非常に周囲が見えている様子。まぁ、ノリノリの選手の典型やね。

 関西学院大の先発・重野豊投手は少し残念だった。
「ちょっと弱気なところがあんねんな」
 本荘雅章投手コーチが言うように、消極的な気持ちが投球内容に反映されていた。
 あと、球持ちが悪くなった印象。元々、腕の振りは独特だが、もう少し投げ下ろすような形が良いのではないか。メンタルもテクニカルもやや粘りに欠ける。

 2番手の森本徹投手は“大人”になった感。ストレートは重そうだし、チェンジアップの制球も良くなった。現状で太鼓判は押せないが…球速も常時140?をマークするようになったし、まだまだノビシロがありそう。どのような進路になるかは分からないが、“隠し球”的存在になるような気もする。プロ、社会人の評価は???不用意な高目の球をなくし、先頭打者を切ることでチャンスは広がるだろう。

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 賛否両論はあるかも知れないが。
 個人的に…京都大の応援団。厳密に言うと、太鼓の音があまり好きになれない。
 懸命に応援しているのも分かるし、応援団のスタイルや伝統もあるだろう。でもねぇ…正直、やかましいっ!というのが本音。ネット裏での会話もままならないし、グラウンドの選手も迷惑する時があるのでは!???

 5月3、4日に阪神甲子園球場で近畿大戦があるが…銀傘の下でガンガンやられると単なる騒音でしかなくなる。
 ちょっと考えて(自主規制して)欲しいものだ。

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