日本野球連盟(JABA)は第74回都市対抗野球大会(8月23日〜9月2日、東京ドーム)で、延長戦に入った際。延長12回を終えて、試合時間4時間を超えている場合は“タイブレーク方式”を採用することを決定。これまでは、延長15回もしくは試合時間4時間を超えた場合、サスペンデッドゲームを適用して、その日の最終試合終了後に試合再開という大会規定であったのだけれども。

“タイブレーク方式”とは、お互いに一死満塁から攻撃を行ない、どちらが多く点を取れるかを争うもの。時間や会場の制約がある草野球の大会などでよく見受けられる。

 昨年、僕は都市対抗のほぼ全試合を観戦した(1試合のみ打ち合わせの為に、1回表裏の攻防しか観れず)。
“木製バット回帰元年”ということもあり、試合進行のスピードアップ化が期待されたが…実際は、それ程までの大きな効果はなかった。というのが率直な感想だ。だって投手交代がメッチャ多いんやもん。まぁ、これは補強選手の起用など、気を遣っているんが原因やと思われる。

 今回の“タイブレーク方式”採用も試合時間の短縮化が大きな目的であろう。ただ、安易にそれだけで採用を決定して良いのだろうか?
 現在、“タイブレーク方式”に入ってからの
「安打、本塁打をはじめ、大会記録はどうするんだ?」
 という問題が生じることから、7月の運営委員会で再度、検討されるということだが。野球というスポーツの持つ流れを完全に無視している方が気に掛かる。簡単に“野球版PK”として割り切れるとは思えない反面、画期的なのかも知れないとも…。

 まだ最終結論は出ていないのだが、これからの“野球の在り方”を左右する重要な分岐点になりそうだ。


 これから、コンフェデ杯(日本×フランス)を呆然としながら観て…寝ることにしますぅ。

簡単に雑感

2003年6月22日
 いやぁ、食事に出掛けていたので。ちゃんと試合は観ていないんやけれども。GT戦(ジャイアンツ×タイガース、東京ドーム)の概容を知り、驚くと言うか呆れる。
 ジャイアンツは5月31日(対タイガース、東京ドーム)同様、1イニング大量失点。新聞にも書いてあったけれども“メークドラマアゲイン”は崩壊かな!?特別に、ジャイアンツの応援はしていないから、構わないけれども。まぁ、僕の周囲は間違いなく盛り上がっています。ここは西宮やからね。でも、急激に増殖中の“知ったかぶり”と“にわかファン”にはウンザリ。昨年のワールドカップとかぶるなぁ…。


 スポーツ新聞で、ファーム(二軍)のテーブルスコアを眺めていると面白い。意外な選手(一軍クラス)が調整していたり、期待の若手が大爆発している。ドラゴンズの“ドライチ”森岡良介内野手も初本塁打を放っていた。
 大爆発と言えば、春季キャンプ中にブルーウェーブにテスト入団を果たした佐野慈紀投手。先発して2回1/3を投げ、被安打10、自責点10…。全盛時の元気な姿を知っているし、昨年末には仕事も一緒にした。ちょっと。いや、だいぶ心配だなぁ。


 アスレチックス時代、マーク・マグワイアとのコンビ“BUSH BROTHERS”として一世を風靡。88年にはMVP、本塁打王(42本塁打)、打点王(124打点)を獲得したうえに、40盗塁でメジャーリーグ史上初の『40/40』も達成したホセ・カンセコが執行猶予中の身でありながらも違法薬物使用が発覚して、フロリダ州の自宅で逮捕される。
 確かに、選手時代からスキャンダルやトラブルが多い選手であったけれども…。僕自身、上記の“BUSH BROTHERS”の大ファンであっただけに、度重なる不祥事に少なからずともショックは受けている。若くしてスターになった代償という言葉で片付けられることではない。

予定を立てる

2003年6月23日
 日頃、この日記を読んでくれている人にはバレバレではあるが…最近、もっぱら“大学野球漬け”であった。
 今週末も藤井寺球場で、関西5リーグ(関西学生、関西六大学、阪神学生、近畿学生、刑事大学)の対抗戦にピッタリと、張り付く予定。全国大会で低迷の続く、関西勢ではあるけれども奮起と熱戦を期待したい。

 でも、プロ野球も観に行かなくては。ファームもチェックしておきたいし。そして、何よりも社会人野球。昨年はメチャクチャ観戦していたのに、今年はまだ2試合しか観ていない…(>_<)
 幸いなことに、関西学生の放送委員であった(必要以上に過去形であったことを強調することなかったっすね…(^^ゞ)野島有美香、河野綾子から都市対抗予選(阪和地区)に関するメールも届いていたことやし、早急にスケジュールを要検討。

 尚、上記の野島、河野は場内アナウンスをするようだ。2人の美声を聴くのも久々やなぁ。試合同様、楽しみにしておく。


 今日、珍しく早起きをして、伊丹の免許センターへ運転免許証の更新に行って来た。(先月が誕生日やったから、更新期限ギリギリっす…)
 2年ほど前に軽微な違反(時間外進入禁止というマヌケな)を犯していたので、2時間の違反者講習を受けるのは仕方ないが、最初の受付で時間が掛かりすぎ。なんで、更新通知ハガキを忘れた人間より待たな(並ばな)アカンねんっ!
 あと、どうでも良いが、免許証の写真。今回は“犯罪者風”でなくて幸い。眠そうな顔をしているけれどもね。


>伊藤雅哉(サンケイスポーツ)
メール、ありがとうなのです。
東京ドームでのGT2連戦、“虎番”は忙しかったんちゃう?
林威助外野手(タイガース)からも
『リハビリ、頑張っていますよ!近畿大はサインが見破られていたのでは?』
という旨のメールが来ました。
また、みんなで食事にでも行きましょう!

>江本雅朗(野球博士)
お役に立てずに…申し訳なかったです。
多分、プロ入りはないと思うんですけれどもね。
僕の観た、聴いた印象では。
でも、あくまでも多分っす。

“意地”と“底力”

2003年6月24日
※成績は6月22日終了時

 意外に、スポーツ新聞の打撃成績、投手成績に目を通すのには時間を要する。
 まぁ、たいして賢い頭ではないので、細かいデータ(数字)はほとんど頭に入っていないのだけれども(苦笑)。

 今シーズン、セ・リーグの打者(規定打席到達者)の打率が高い。.3027の藤本敦士内野手(タイガース)が打撃成績17位までが3割到達者という状況である。
 尚、パ・リーグは.304同8位の松中信彦内野手(ホークス)までが3割到達者。単純に、セ・リーグには、パ・リーグの倍以上の3割打者がいることになる。

 セ・リーグの22位に緒方孝市外野手(カープ)の名前を見付けた。打率は.272だ。
 緒方は34歳のベテラン選手。右打者でアベレージも残せて、長打力も魅力。また、盗塁王(95〜97年)にも3度輝いている。しかし、ここ数年はチーム同僚の前田智徳外野手同様、故障に泣かされ続けており…現在は常時、試合に出場こそしているけれども、全盛時のような姿ではない。
 今シーズン序盤、緒方は最悪のスタートを切っていた。打撃成績の一番下が定位置。打率は、俗に言う“身長にも届かない”(.180前後)どころか1割台前半をウロウロしていた時期が長かった。と、僕は記憶している。

※調べてみると、4月23日現在.149で38位(最下位)、5月22日現在.234で31位

 それが、僅か2ヶ月足らずで…ジリジリと、.272まで押し上げているではないか。
 残念ながら、カープ自体が波に乗り切れていないチーム状態。貢献打とかも考慮しなければならないが(ちなみに不調時から、緒方は通常打率よりも得点圏打率の方が高い)、この打率の伸びは驚異的なものと考えられる。今シーズンより、カープの4番打者を任せられている新井貴浩内野手がズーッと、2割代前半をさまよっていることからも。それが解るのではないか。

 緒方自身、きっと現状に満足はしていないだろう。それでも、レギュラー選手の名に恥じない最低ラインの成績を残すべく奮闘している。豊富な経験などもあるとは思うが、現在の数字は緒方の“意地”であると、僕は感じている次第。

 長い長いペナント・レース。まだ、日程の半分も消化していない。最終的に緒方が残す成績はどんなものになるのだろう?着目点はあまりにも地味かも知れないが、緒方の“底力”を気にして行きたい。
 打撃成績表が載っている紙面を開く時。まず、緒方の名前を探すことになりそうだ。他にも気になる選手はいるけれどもね。

携帯電話のメール

2003年6月25日
 この日記でも度々、小道具、情景描写として!?携帯電話が登場している。良くも悪くも、間違いなく携帯電話は現代の日常生活に欠かせない必須アイテムと言っても良いはずだ。最近では、家に電話を引かずに、携帯電話のみで済ませている人間も多いらしい。

 大学野球などの取材をしていると。試合後のロッカールームでどの選手も、携帯電話を確認している。
 着信はあったのか?
 留守電にメッセージが入っているのか?
 メールは届いているのか?などなど…。
 そして、すぐに電話を掛け直したり、メールを返信する。きっと、家族や友達。いや、ガールフレンドなんかな???
《試合は勝ったよ♪1本しかヒットは打てなかったけれども、貴重なタイムリーだったからなぁ。見せたかったよ。明日も頑張るでぇ〜!!また、メールするね》※あくまでも僕の貧困な空想
 というような具合に。

 僕にもよくメールが入る。大学野球部のマネージャーからのものが多い。(女性マネージャーはないなぁ…)
《今日は取材、ありがとうございました》
《記事、読みましたよ》
《今日は球場に来られますか?》などなど…。
 逆にこっちからも
《取材に行くよぉ》
《今度、記事が出ます》
《今日は舞洲に行きます》などなど…。
 メールを送ることも可能。

 僕と彼らには、多少のジェネレーションギャップがあるので、このようなコミュニケーション方法はありがたい限り。距離を縮めるキッカケになる。文明の利器に感謝だ。あと、若者からのメールの影響で絵文字の使い方と言うか、コツも覚えて来たような気がする!?

 まぁ、携帯電話はマナーも守らなければならない。情けないことに、僕も完璧にマナーを守っているとは言い切れないが。(電車の中で音は消しても、電源を切る習慣はないからなぁ…)今後も有効に活用したいものである。

 そうそう、この日記。携帯でも閲覧可能である。
 i−mode版はhttp://diary.note.ne.jp/i/29072/
 EZ Web版はhttp://diary.note.ne.jp/ez/29072/
 J−Sky版はhttp://diary.note.ne.jp/j/29072/

 是非、ブックマークのうえ、外出先でもチェックして戴ければ幸い。


 バリー・ボンズ外野手(SFジャイアンツ)、史上初の通算500本塁打、500盗塁の偉業達成。スゴイっす!


 本日は最愛なる彼女の誕生日。ありきたりだけれども、おめでとう♪


 ここ数日、野球博士こと江本雅朗より。為になる情報を提供して貰っている。この場を借りて、ありがとうございます。


 メディアプルポ・松本浩、放送作家・桝野幸宏は福岡ドームまで遠征しているよう。松本の十八番である写真付メールに…羨ますぅぃ〜!!
 おう、ワイや。梅雨はホンマにジメジメして、うっとおしいのぉ。
 せやけど、昨日はまだカラッと。まるで、ワイの心のようのに空が澄み切っとたさかい。朝から洗濯物干して、近所の本屋に出掛けた訳や。そしたら、オモロイ本が売ってたがな。前からゴッツイ読みたかってん。
 どれどれ、どない感じなんや。おっ、結構、字がデカイやないかい。まだまだ老け込んでへんから、こない字がデカくなくても読めるっちゅうねん!それと写真も多いやないかい。なんか“子供ダマシ”やのう。まぁ、ワイは寛大やからな。この“子供ダマシ”に付き合うたろやないか。ほな、平積みの一番上の本を手に取って、レジに持って行くで。誰や?上から3冊目を持って行くんちゃうかなんてヤボなこと言うんわ。ワイがそない庶民みたいなセコイことする訳ないやろ。
「おう、ネエチャン!なんぼや?税込みで980円やな。おう、ちょっと待っといてくれ。1,000円札と…80円のジャリ銭、出したるから。ホンマは10,000円札をポーンッと、出したってもええねんけど、ネエチャンら釣銭が不足するやろう。ワイはそこまで考えてんねんで、さすがやろ。えっ、カバーはお付けしますか?って、そんな邪魔臭いん要るかいっ!えっ、領収書は?それは貰っとかなアカンわ。但し書きは、書籍代に決まっとるやんけ。名前んところは“ワイ”とでも書いといてや」

 さぁ、コーヒーでも飲みながら、読書に励もか。インスタントコーヒーを煎れるで。ガバーッと、濃いヤツをな。チマチマ砂糖やミルクなんか入れる訳ないやろ。男はブラックやで、やっぱり。って、ホンマは買い置きしてないだけやねんけどな。まぁ、そんなことより読書や。

 グフフ(笑)。アホらしくて笑かしよんの。それにしても、内容が内容やから…サクサク読めてまうわ。活字中毒のワイには、ちょいと物足りんな。
「うわっ!」
 あぁ、ワイとしたことが…恥ずかしいわ。大きな声を出してしもたやないかい。ブラックコーヒーがまだ熱かったんや。ワイ、猫舌やさかい…ヤケドするかと思ったやんか。正味な話し、ワイはデリケートやからな。まぁ、豪快さと繊細さを兼ね備えた“一流の男”っちゅうことや。

 グフフ、グフフ(笑)。ホンマにしょーもないことばかり書いてあるのぉ。って、もう読み終わってしもうたやないかいっ!ブラックコーヒーも冷めんと飲み終わらんうちに。こんなんで読書感想文なんか書けるかっちゅうねん。きっと、気ぃ短い仙ちゃん(星野仙一、タイガース監督)あたりは出版社に乗り込むんちゃうか。えっ、講談社を襲撃したんはビートたけしやって?そんな細かいことグダグダ言うなや。どっちにしろ大物やないかい。まぁ、ワイはそれ以上にスケールがデカイさかい。おとなしく本棚に収めといたろ。読みたかったら気軽に言うてな。この評価に難儀する『おうワイや!番長日記』(講談社)くらい、いつでも貸したるさかい。

―以上、清原調でお届けしました。って、ここまでガラ悪くないでしょう、清原和博内野手(ジャイアンツ)も。(僕らの世代のスーパースターだけに心境は複雑!?)
『FRIDAY』と清原の微妙な関係がとても気になった次第。まぁ、このおかげで清原も“番長キャラ”が全国的に定着したことやし。う〜ん…やっぱり、微妙。


 名優・名古屋章さんが逝去。(享年72歳)
 実は僕、西宮に引っ越して来る前は東京都杉並区善福寺というところに住んでいた。ちょうどJRの西荻窪駅と吉祥寺駅の中間くらいで、善福寺公園、東京女子大、法政二高の周囲に閑静な住宅街が建ち並んでいた。
 住み易い街で、結婚前のキムタクやライオンズの松井稼頭央も住んでいたらしい。そうそう、倉本聰さんの豪邸もあった。その一角の古めかしいアパートで僕は生活していた訳なのだが、アパートの隣が名古屋さんの家だったのだ。
 早朝、よくゴミ出しの時に、名古屋さんに会ったなぁ。心の中はミーハー魂全開で“あっ、教頭先生がゴミ捨てているやん”と思いつつも、
「おはようございます」
“善良爽やか隣人風”に挨拶。すると、あの独特なダミ声で
「おはよう、カラスが多くて嫌んなっちゃうよなぁ」
 と、返してくれたものである。
 合掌―。

昨夜はですねぇ…

2003年6月27日
 えーっ、昨夜はですねぇ…。本日から藤井寺球場で行なわれる大学野球関西5リーグ(関西学生、関西六大学、阪神大学、近畿学生、京滋大学)対抗戦の前夜祭に。柄にもなく招待されて、三井アーバンタウン大阪ベイタワー(弁天町)まで足を運んだのでありんす。
 で、腹が割れんばかりにビールを“かっ食らった”訳ですよぉ。調子に乗って!?
 慣れない正装(単にスーツ姿)でベルトもキツイ。そのうえ、胃袋に食料が入る暇なし。ローストビーフ、食べたかったよぉ…。ベチャベチャになったヤキソバでも口に入れたかった…。結局、箸にすら触れず終い。
 そして、その後は…大人には付き合いというものがあるんですねぇ。ってことで、ベロベロに酔っ払いました。ホンマにヤバイっす(>_<) 体内の血液全てがアルコールにスリ代わってしまったかのような感覚。なんか重いよ…(・・;)

 後日、機会を見付けては昨夜のネタを書きたいとは思っていますが、自信はなし。
 今日はこの辺で御勘弁を。こんな日記でゴメンなさいm(_ _)m

 今から、藤井寺球場に行かなくてはぁ〜!!!
 目指せっ!“あぶさん”ライター!???


>江本雅朗氏(野球博士)
“番長風日記”、お褒め戴きまして!?誠にありがとうございます。ちょっと自信を失っていただけに嬉しいっす!

>野村周平(朝日新聞)
 たいした生き方ではないよ。ダメダメな30年だっただけ、ホンマに。
 良い夏休みを!=7、8月は鬼のように働こうなぁ〜。
 アルコール分にドップリと、浸った状態で(苦笑)。行って来ました藤井寺球場。西宮からだと遠いなぁ…。

 開会式中、中路將位(同志社大)、河内山洋一(立命館大)、白石和也(大阪経済大)のマネージャーが仲良く喋っている。
「あぁ、自分ら同回生(3回生)かぁ。通りで仲ええ訳や」
 そう僕が言うと、中路が
「そうなんですよぉ。それに、自分と白石は高校も一緒(今治西高卒)ですからね。まぁ、白石の方が老けていますけど」
 応える。
「ハハハ(笑)。まぁ、中路君は自称・イケメンやからな」
「自称じゃないですよ。相原(一紀外野手、関学大、今治西高卒)のオカンが言うてるだけなんですから。勘弁して下さいよ」
 そのような他愛もないやり取りをしていたら開会式も終わってしまった。
 尚、1試合目の近畿学生の4番DHで出場していた池内(阪南大)も今治西高で中路、白石と同期の主将。同じ釜の飯を食った仲間が違った環境で、様々な形で野球に接している。そして、時折、顔を合わす機会があるのは羨ましいことだ。


【1試合目】
 関西六大学(勝村法彦監督、京都産業大)0×1近畿学生(藤原忠理監督、奈良産業大)

 齋藤信介投手(龍谷大、関西六大学)★★★☆☆
 投球回数4 被安打3 四死球0 奪三振3 失点、自責共に0
 先発のマウンドに上がった齋藤。荒々しかった投球フォームが滑らかに。特に、腕の振りがスムーズになった印象を受ける。新球種(シンカーかな!?)習得にも励んでいるようで、カウント有利の時には放っていた。ただ、まだモノには出来ていない感じ。
 右のサイドハンドだけに、横の変化だけでは厳しいし、左打者対策もあるのだろう。秋のリーグ戦の結果次第では、チャンスもあるように思える。牽制が巧かった。

 大島一也投手(奈良産業大、近畿学生)★★★☆☆
 投球回数5 被安打4 四球1 死球1 奪三振6 失点、自責共に0
 神宮(第52回全日本大学選手権大会、対東亜大)では、悪天候の影響もあって満足でない投球内容であったが。
 ストレートは140前半くらいかな。もうちょっと手元で伸びが欲しい。
 本人が自信を持っているカットボールの威力は絶大。だけど、それに頼りすぎのようにも思えた。
 三振も奪えるチェンジアップだが、腕の振りが変わってしまうのが残念。

 金子和豊内野手(大阪商業大、関西六大学)★★★★☆
 4打数2安打 打点0 得点0 死球1 盗塁1
 関西六大学春季リーグの首位打者であるが、それと関係なくても注目に値する選手。
 堅実な二塁守備で足も速い。そして、バットワークが秀逸。
 適切な表現ではないかも知れないが…投手側の体の壁が出来ていて、テニス・プレーヤーがバックハンドでロブを上げるような動き。バットが最短距離で出る。
 さらなる守備力、ベースランニングの向上。もっと力強い打球が打てるようになれば。2年後が非常に楽しみ。

 増田雄紀投手(大阪経済大、関西六大学)★☆☆☆☆
 投球回数2 被安打3 四死球0 奪三振1 失点、自責共に1
 リーグでは実績、安定感のある投手。でも、春季リーグ戦から気になっていたのだが、腕が前に出て来ないで球筋がベタベタしている。キレが全くない。結果的に敗戦投手になってしまったことを抜きにしても。
「こんなもんだろう。まぁ、入学間もない頃からフル回転。疲労も溜まっているかも知れないけれどなぁ。あと、元々が体力的には恵まれていないタイプ。本人の意識とは別に、上級生になって、身も心も楽しているんじゃないの。グチャグチャ言われなくなるからさぁ。上積みどころか維持も出来ていないよ。この秋が勝負だろう」
 と、某球団のスカウトの見解は厳しいものであった。
 本来の小気味良い投球を取り戻して欲しい。

 その他には、坂本直人外野手(奈良産業大、近畿学生)、広川宗大内野手(阪南大、近畿学生)あたりが魅力的やったかな。


【2試合目】
 京滋大学(良川進監督、佛教大学)2×7阪神大学(中野和彦監督、大阪体育大)

 富永健義外野手(佛教大、京滋大学)★★★★☆
 5打数2安打 打点0 得点0 死球0 盗塁0
 4番DHを任されてはいたが、典型的な中距離打者タイプ。コンパクトなスイングでライナー性の打球が持ち味のような印象を抱いた。
 若いカウントから積極的に勝負する姿勢も良い。即プロはないだろうが!?社会人野球で順調に成長すれば面白い存在になるのではないか。守備力も観たかった。

 梅原伸亮投手(京都学園大、京滋大学)★★★★☆
 投球回数2 被安打1 四球1 死球0 奪三振0 失点、自責共に0
 敗戦が濃厚となった7回から登板。野茂英雄投手(ドジャース)の“トルネード投法”と村田兆治(投手、元オリオンズ)“マサカリ投法”をミックスしたみたいな個性的な投球フォーム。(“トルカリ投法”もしくは“マサネード投法”!???)
 また、走者を出した時のセットポジション(無走者時もセットポジションであるが)が山本昌投手(ドラゴンズ)よりもメジャーチックであった。
 立ち上がりは不安定であったが、徐々に良くなる。力強い高目のストレートで、打者を封じ込むことが可能なスタイルは目を引いた。細かな制球力が向上すれば、もう一皮剥けるだろう。

 その他には、大地大輔外野手(大阪体育大、阪神大学)、田中裕之内野手(大阪体育大、阪神大学)あたりも光っていた。

 評価は、あくまでも僕個人の独断。また、満点にしていないのは、まだまだノビシロがある。と、期待を込めて。
 真夏のような陽射しの藤井寺球場。昨日は雨で流れた関西5リーグ対抗戦2日目の観戦に出掛ける。
 色々な人に会い。そして、幾多のプレー、選手に関心を抱く。全てを綴りたいのだけれども、紙数に限りが…。という訳で、最も楽と思われる!?独断と偏見による選手採点。但し、日頃、観慣れている関西学生、関西六大学限定ということで。何卒、御容赦を。

 尚、選手採点は某スポーツ新聞の方式をパクったもの。平均評価は5.5〜6.0になる。

《関西六大学》(対京滋大学、1×8で勝利)
◎投手
白根貴弥(神戸学院大) 6.5 ストレートに角度あり、先発の役割果たす
森田竜平(京都産業大) 7.0 コントロール良し、格の違いを見せる
蔵求雄三(大阪経済大) 4.5 堅さあり、やや雰囲気に飲み込まれていた!?

◎捕手
千草正樹(京都産業大) 7.0 捕球が雑であったが、3安打でカバー
幸田祐博(大阪商業大) 5.0 代打出場も凡退

◎内野手
田中宏和(大阪経済大) 4.5 フル出場も結果残せず
平峯康二(神戸学院大) 6.5 リードオフマンの働きシッカリ
藤田利樹(大阪経済大) 6.5 序盤のチャンスメークに堅守
竹内寛史(京都産業大) 4.5 スタメンも持ち味を出せなかった
濱大輔(大阪学院大)   5.0 代打出場、内野ゴロに終わる
谷村一将(神戸学院大) 5.0 途中出場、試合に絡めず

◎外野手
米澤嘉高(龍谷大)  7.0 1安打1犠飛で勝利に貢献
金谷良太(大阪商業大) 7.0 4打点と大暴れ、強肩も披露
河辺輝彦(大阪学院大) 4.5 スタメン出場も存在感薄く
瀧本佑貴(京都産業大) 5.5 終盤の守備固め、持ち味発揮出来ず

《関西学生》(対近畿学生、2×3で勝利)
◎投手
野村宏之(近畿大)   7.0 先発でストレートに威力あり、復活の兆し
宮川剛明(立命館大)  4.5 キレ欠き2失点、疲れを感じた
渡辺亮(同志社大)   3.5 練習、調整不足を露呈、ちょっとガッカリ
増田陽紀(関西大)   7.0 安定度ある丁寧な投球、勝利投手

◎捕手
田中雅彦(近畿大)   5.0 配球に迷い!?打撃も悪癖の見切りの早さ
桑原宏弥(同志社大)  5.0 途中出場も見せ場なく
奈良圭祐(関西大)   4.5 DH出場も奮わず

◎内野手
嶋岡孝太(立命館大)  7.0 魅惑のフルスイング、左中間へ弾丸ソロ本塁打
井上裕貴(近畿大)   6.0 打はイマイチも守で貢献
永山貴大(同志社大)  6.0 内容良し、急造チームのムードメーカー役
藤田一也(近畿大)   6.5 打撃面はハードラックも再三の好守で魅せる
森田光昭(関西大)   7.0 貴重な代打決勝タイムリー安打
石井浩司(関西大)   5.5 代打凡退後、守備固め
池ノ内雅樹(関西学院大)5.5 代打予定も打順回って来ず、慣れぬ守備固め

◎外野手
澤向将葵(立命館大)  4.5 スタメン出場も無安打
坂口直樹(関西大)   4.5 このまま小さくまとまってしまうのか?
笹嶋昭宏(関西学院大) 7.0 今後に期待を抱かせる快心の2安打
寺坂知哉(近畿大)   7.0 価値ある同点ソロ本塁打、右中間中段
中村真人(近畿大)   6.5 代打出場、渋い安打も決勝のホーム踏む


 昨日の日記にも書いた、個性的な投球フォームの梅原伸亮投手(京都学園大)。
 2回で被安打4本の3失点も…なんせストレートの伸びが良い。(打たれたのは配球が単調なせいか!?)つい気になってしまい、情報収集。
 パンフレットに載っている春季リーグ戦成績は
 投球回数64
 4勝3敗(京都学園大は7勝5敗で3位)
 防御率1.13(自責点8)
 与四死球34(やや多目)
 奪三振86(イニング平均1.34)
 最速147?(今春のリーグ戦で計時)

 試合後、
「まだまだ力んでしまう。イメージする球が行かない。勉強になりました(今対抗戦が)」
 というコメントを本人から貰う。非常にハキハキした応対で、好漢の感。

 久々に胸がドキドキするダイヤモンドの原石のような投手。この素材がどう化けるか楽しみである。


>あるこさん
URL、ありがとうございました。
 えぇ、今日も藤井寺。とにかく暑い。汗も日焼けの進行も止まらん…。

 久々にスコアを付けずに近畿学生×関西六大学(3位決定戦)、阪神大学×関西学生(決勝戦)を観戦。スコアを付けるのも大事だけれども、時にはノンビリと、野球を観るのも大事かなぁ。と!?(公式記録はちゃんと貰ってあります)
 まぁ、そのおかげで。選手、選手の家族、各校のマネージャー、スカウトなどと話す機会に多く恵まれたのは幸い。

 某球団スカウトとはミッチリ話し込む。
 プロ向きの“選手論”から始まり、有望選手のチェックポイント(身体的、技術的、性格的)、配球、戦術など。果ては選手獲得の裏話(大ドンデン返し)、ドラフト協約の抜け穴。そして、明日からのタバコの値上げについてまで(苦笑)。非常に勉強になった。そのうち日記に反映させたいと思う。

 そうそう、肝心な試合は。
 3位決定戦は延長戦にもつれ込んだが、岸俊之内野手(京都産業大)の豪快なサヨナラツーラン本塁打で関西六大学が勝利(4×6x)。
 この試合、延長戦に突入したこともあり、関西六大学は選抜チームゆえの選手交代(極力、全選手を起用しようとする)で内野手が不足。最終的にはDHに入っていた金子和豊内野手(大阪商業大)が二塁に入る。そして、普段は三塁を守る岸が遊撃、同じく一塁の田中宏和(大阪経済大)が三塁という不慣れな布陣に加えて、DHを潰したせいもあって齋藤信介投手(龍谷大)の打順が1番になってしまった。まぁ、打席は回って来なかったけれどもね。

 決勝戦は接戦も、近畿大打者陣の活躍。若干、投手起用が予定通りに行かなかったが、連投の増田陽紀投手(関西大)が最後を締めくくり、3×4で逃げ切る。(2年連続、3度目の優勝)
 結局、登板はなかったが、試合前に
「今日も投げたいです」
連投を志願していた野村宏之投手(近畿大)が印象的。復調に大きな手応えを感じているのだろう。
 また、途中から右翼の守備に着いた嶋岡孝太内野手(立命館大)も自慢の強肩を披露して、捕殺(本塁封殺)を記録したのも、このような対抗戦ならでは。

 最優秀選手は今シーズン成長著しい寺坂知哉外野手(近畿大)が受賞。
 2試合 5打数4安打 3打点 1本塁打
 この選出に不満は一切ないけれども。僕的には、数字に出ない部分で藤田一也内野手(近畿大)の貢献度も高かったと思う。


 色々、書きたいことがあるのだけれども。多すぎんねん、ネタが。だから、このような薄っぺらな内容になってしまう。おまけに社会人野球情報も入っているしなぁ。パニック状態やわ…(>_<)

 支離滅裂なまま日記は終わってしまうが、最後に今日、嬉しかったこと。
「島尻さんだから、言っちゃいますけどねぇ」
 と、齋藤信介投手(龍谷大)が龍谷大・椹木寛監督(対抗戦ではコーチ)にも言っていない秘密!?を話してくれた。藤井寺球場から帰る時も、
「スミマセン、自分は先に帰りますが」
 わざわざスタンドまで挨拶に来てくれたしね。
 僕も人間なので、これまで以上に齋藤には頑張って欲しいと願う。今日の試合で得たコツを秋のリーグ戦に活かせるように!応援している。

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