これからは

2004年10月27日
 近年、白熱した戦いが繰り広げられていた“同立戦”。
 今秋は立命館大の2連勝で逆転優勝という形で幕を閉じたが、それ以上の何かを感じ取ることが出来た。

 まず、あと一つも負けられないという瀬戸際から勝利への執念を見せた立命館大の底力に驚いた。かと言って、同志社大の執念が劣っていた訳でもない。
 確かに要所で勝敗を左右するプレーはあった。それが好プレーであったり、当たり前のプレーであったり、ミスであったり。
 試合を観ながら
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」(野村克也監督/シダックス)
 という言葉が何度も頭の中をリフレインする。
 そして、試合が決まった瞬間。
「強者が勝者ではなく勝者が強者」
 であったことを認識させられる。それだけ、どちらにも力があり、どちらにも勝って欲しかった。

 惜しくも敗れた同志社大の主将・桑原宏弥捕手は試合後も涙を見せず、毅然とした態度であった。
「染田(賢作投手)に悪いことをした…」
 まず、そう前置きしてから、試合とリードの反省を淡々と語った。そして、大学野球生活を振り返る。
「この4年間、僕は投手に育てて貰いました。普通は捕手が投手を育てなアカンのですけれどもね(苦笑)。毎年、ホンマに良い投手の球を受けることが出来たのは幸せなことです。それで成長することが出来たと思います。でも、これからは僕が投手を育てて行きたいです。今日で大学野球は終わりですけれども、まだまだ頑張ります」

 大学野球で桑原のプレーをもう観ることは出来ないが。来春からは社会人野球・日本新薬のユニフォームを着た桑原を観るのが楽しみだ。是非、良い投手を育てて欲しい。当然、桑原の更なる成長にも期待している。

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