高校、大学、社会人野球を観る機会が非常に多いのだが。僕なりに色々な目線で観ているつもりだ。
 その一つがイニング間のボール回し。
 投手が投球練習の最後の1球を投じ、捕手は二塁キャンバス上に送球。そして、内野手がボールを回し、投手の元にボールが返って来る。で、プレーボール。ごく普通の光景である。
 そこでどうしても気になってしまうのが捕手の送球。ちゃんと統計を取っている訳ではないが、大半の捕手は捕球後にユックリとボールを握り直し、二塁キャンバス上へ放っているのが現状ではないだろうか。

*************
 大学野球部の後輩という贔屓目もあるのかも知れないが、僕は清水誉捕手(関西学院大)を買っている。特にスローイングに関しては。
 手首が強いが故にスナップだけで調整しがちなスローイングであるけれども、シッカリと体を使ってハマった時はプロ級。球筋は糸を引いたかのように真っ直ぐで、スピードも速い(捕球から二塁キャンバス到達時で2.0秒は確実に切る)。

※4/9の京都大戦で盗塁を刺した時で1.84秒。某球団スカウトの計測でも1.85秒であることから誤差はほとんどないと思われる。

 ただ、まだ安定感に欠けてしまうのは…実戦の中では常にベストなスローイングが出来ないから。そりゃ、打者も立っていることやし、投手の投球が必ずしもスローイングへ移行するのに“うってつけ”ではないからだ。
 じゃあ、どうすればこの問題を克服出来るのか?それはあまりにも原始的なものではあるが、とにかく1球、1球を大事にして、いつでも実戦を想定して、スローイングすることに尽きる。ボール回しの1球も無駄にしてはならないのだ。これは相手チームにも
「おっ、あの捕手はシッカリと投げて来るぞ」
 と警戒心を植え付けることにも繋がる。

*************
「誰かが観ているから」
「誰かに評価されたいから」
 このような考えで野球をするのは間違っているが、ある程度のレベルに達している選手はそのような立場であるのも事実。それは充分に自覚して貰いたいのだ。

 捕手ではなく、遊撃手なのだが岩下知永内野手(龍谷大)という選手がいる。
 昨秋からレギュラーとなった選手で
「守備が巧いなぁ」
 と思う反面、雑な部分もあった。だから、難しい打球の処理や、苦しい態勢からの送球は素晴らしいのだけれども、逆に平凡な何でもないところでのイージーミスも多かった。
 しかし、今季は何か雰囲気が違う。要は着実にレベルアップしているのだ。
 今日(4月3日)、小関順二(ライター、ドラフト会議倶楽部主宰)も
「岩下、良いですねぇ。試合前ノックやボール回しでも常に横着することがない。足を動かして、体を使って。これはまだまだ巧くなりますよぉ」
 と唸っていた次第。

***************
 せやから、どんな時でも全力で投げるんやっ、タカシ!!

 1日、2日で結果が出ることではないが、結局は自分自身の技量に跳ね返って来ること。そう信じて、日本で一番の捕手を目指してくれっ!!
 キャッチング、リード、バックアップ、バッティング、ベンチワークなども同様やで。 

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索