速いねぇ〜♪

2003年5月14日
 立命館大が近畿大に勝てば、4季振り28度目のリーグ優勝(関西学生リーグ)が決まるということもあり西京極球場へ。球場に着くと、見慣れた顔以外の記者が多いことに驚く。

 試合前に
「是が非でも、今日、決めたいものですよ」
 立命館大・松岡憲次監督が願うように語れば、前日に完投勝利で優勝をグッと、引き寄せたエース・松村豊司投手(立命館大)も
「先に引っ張っても仕方がないですから。展開によっては出番もあると思うので、シッカリ準備しておきます」
 と、端正な顔立ち(ホンマ、甘いマスクの男前)をさらに引き締める。しかしながら、
「目の前で胴上げはさせない、見たくない」
 という近畿大の“王者の意地”。殊に、プロ注目の糸井嘉男投手(近畿大)の投球は圧巻。恐らく、僕が観た中では一番、腕が振れていたし、球の走りも良い。
 球速はコンスタントに140?台後半を計時。自己最速の151?には及ばないながらも150?もマークする。やっぱり、150?にもなると速いねぇ〜♪観ていて純粋に楽しい。
 自らの四球でリズムを悪くして、崩れるという悪パターンも克服しつつあるよう。丁寧で粘り強い姿が成長の証し。
 奪三振は9個にとどまったが、伸びのある球を軸に外野フライも多かった。被安打は僅か3本、141球を投じての見事な完封勝利(今シーズン3勝目)を挙げ、立命館大の胴上げを阻止。また、近畿大の優勝への望みを“首の皮一枚”繋ぐ快投でもあった。

「いやぁ、今日は糸井に尽きます。糸井サマサマですよ」
 試合後のベンチ裏で、近畿大・榎本保監督の口も滑らか。よくよく考えてみれば、糸井は榎本監督の“秘蔵っ子”。
「素材は段違いです。大事に育てています。そのうち出て来ますんで、機会があれば取り挙げて下さいよ」
 取材の度に糸井をプッシュしていたもの。榎本監督の笑顔も納得だ。

 口数も多くないし、記者の質問にも慣れていないのか???正直、糸井の応答は素っ気ない。でも、眼光は1年前とは明らかに違う。自信に満ちたものになっている。その辺を踏まえて、近いうちに糸井の話しを聞いてみたい。取材される方も、取材する方も“囲み”はどうしても構えてしまうので、心のドアをノックするのは難しい。


 金刃憲人投手(立命館大)の両親と尼崎で食事。刺身がとても美味しい店で、ついつい酒も進んでしまう。
 色々な話しをしたが、親心のありがたさというものが“黒糖焼酎以上に”身に染みた。
 今後も何卒宜しくお願い申し上げます。そして、ごちそうさまでした。ありがとうございます。

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