えーっ、5月25日の日記で更新したかったのだけれども…。だいぶ日が経過してしまったので、読者の目に触れる機会を逃す可能性が高くなりそうな気が。よって、ここで更新したいと思う。まぁ、要するに25日の日記はサボリということで(苦笑)。

 三谷幸喜が脚本、演出を手掛けたミュージカル『オケピ!』の再演を観る機会に恵まれた。

 華やかなミュージカル舞台を影で支えるオーケストラピット(The Orchestra Pit、通称=オケピ)で起こる日常の出来事を、三谷特有の他愛もなく、良い意味でのバカバカしさと必要以上にクドイやり取りで描写。正直、
「ここまで話しを引っ張って、どう結ぶんやろう?オチはどないすんのや?」
 観劇中に何度も思ってしまったくらい。でも、最後はビシッと、ストーリーがまとまり、人生についても考えさせられる。非常に面白かった。ただ、ひたすら長かったな…。第1幕110分、第2幕80分やもん。長時間、座りっ放しでケツが痛くなったよ(苦笑)。

 この『オケピ!』で、僕の心を奪ったのはハーピスト役の天海祐希。
 長身で手足が長いというルックスに加えて、演技、歌唱の基礎が出来ている。テレビの画面を通してよりも、魅力に溢れた“舞台映え”する女優。さすが宝塚歌劇でトップを張っていただけのことはあると、納得した次第である。
 この天海を野球のチーム構成に当てはめるならば、さしずめ大黒柱の四番打者かエースといったところ。それ程の圧倒的な存在感を感じた。まぁ、この後の都合もあるので、エースということにさせて貰おう。

 他の出演者も個性的で、味わい深い演技を。これも天海同様に野球のチーム構成に当てはめて行くと―。

 コンダクター・白井晃/ちょっと頼りないけれども、時には男気を見せるキャプテン

 ヴァイオリン・戸田恵子/少々そそっかしいが、経験豊富なベテラン選手 副キャプテンも兼ねる

 ギター・川平慈英/信じられないくらい前向きなムードメーカー

 ピアノ・小日向文世/のほほ〜んとしたムードメーカー(川平とタイプは違う)

 トランペット・寺脇康文/発展途上の四番打者(タイガースの濱中おさむ外野手のような)

 ヴィオラ・小林隆/影は薄いが、チームには必要不可欠なバイプレーヤー

 サックス・相島一之/波は激しいが、爆発力のある恐い選手

 ドラム・温水洋一/見た目も行動も不気味!?で、視野も広くない でもレギュラー選手

 パーカッション・小橋賢児/右も左も分からないルーキー(劇中では助っ人だったが…)

 チェロ・瀬戸カトリーヌ/小言、不平不満が多い中堅選手

 ファゴット・岡田誠/普段はあまり働かない!?が、勝負強い代打の切り札

 オーボエ・布施明/マイペース 悟りの境地 我関せずのベテラン選手

 脚本、演出・三谷幸喜/ちょっと掴みどころはないが名将監督

 音楽・服部隆之/実績があり、理論派の名参謀(=ヘッドコーチ)

 というような感じになると思う。(あくまでも僕の感性だけど)

 天海がエースとしての存在感を示すことが出来るのは、タイプが全く異なる名脇役達に支えられているからであろう。エースの力で見せ場も作るが、エースだけの力ではない。時には、名脇役達の働きがエースを助けて、盛り上げることもあるのだ。
 野球のチーム構成も、これと重なるところがある。エースで勝つ試合もあれば、伏兵が大きな仕事をする時もある。選手個々が各々の役割を果たしてこそ、強いチームに成長して行くはずなのである。そして、本来のオケピや舞台運営に携わるような裏方。野球で言えば、マネージャー、スコアラー、トレーナー、バッティングピッチャー、審判、大会の運営機構なども欠かせない人材だ。
 つまりはチーム全体、野球界全体が一つに結束してこそ、楽しく野球がプレー出来、観る側も楽しめる。
 なんてことを『オケピ!』の帰り道に考えていた。これを相関関係と言ってしまって良いのかどうかは疑問であるが…。

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